THE HYDE
寶井 秀人 2012 ソニー・マガジンズ
どこもバンドって大変だなぁ。
本家存続のためには、ソロって大事だったりするんだよね。
ふむふむ……と、ラルクのファンでもなければ、HYDEのファンでもない私は、自分の好きなバンドと引き比べながら読んでいた。
大好きってわけじゃないから読み進まなかったりしたのは確かだけど、面白かった。
ほとんど何も知らない人の、自己紹介を聞くような感じに近いだろうか。
この人はどんな人なのだろう。
初対面の、最初の会話って、緊張するけれども、一番、集中して濃密な時間になる可能性を持っている。
二重の意味で、どきどきするんだ。
アセスメントには冷静さが必要だけど、インテークにはなによりも好奇心が重要になると思う。
私がどんな風にアセスしたかは書かないでおくけれど、考え方や言葉選びのセンスが好きだなぁって思った。
なかなか難儀な人のようだけど、愛すべき、愛されるべき人なんだなぁって思った。
あと、ファンの人たち、愛されているなぁ、とも。にまにましちゃった。
自分が若いときに出逢ったもので、ずっと長く好きなものには、人って必ず影響を受けていると思う。
親ではないけれども、兄や姉のように、価値観みたいな深くて重たい大事なところに、ずっしりと影響が染み込んでいるんだ。
私の大事な人はラルクが好きだから、その人のかけらを探すように、生い立ちをなぞるように、言葉を追った。
本末転倒しているけれど、だから、読んでおきたかったんだ。
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