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アニメ・コミック

2012.10.14

彩雲国物語:彩なす夢のおわり

雪乃紗衣 2012 角川書店

内容豊富なファンブック。
これで本当に最後の最後という一冊。
『骸骨を乞う』の重圧感に打ちのめされた人も、シリーズ当初の軽さ、明るさ、楽しさを思い出すことができるはずだ。

内容は、由羅カイリさんのイラスト集、桑島法子さんと作者の対談、ドラマCDキャストメッセージ、シリーズ登場人物一覧と紹介、そして、「怪盗ジャジャーンを追え! 改」という前後編だから中編ぐらいのスピンアウト小説と、由羅さんによる「王様の結婚生活(仮)」。
これに、ドラマCDがつくという豪華な内容。このCDも70分もあるので、もとはしっかり取れたと思う。

忘れちゃっている登場人物もいるなぁ。
シリーズの最初の方はマンガでも読んだり、アニメも一部見たので、意外と憶えているのだが、中盤からがあやしいかな。
気付くと、どんどんシリアスになっていったシリーズ。
一番最初のどんちゃん賑やかで元気な空気が薄くなっていったしまったことは残念だったが、主人公と作者の成長をひしひしと感じたシリーズでもあった。

その賑やかさを思い出させてくれるのが、「怪盗ジャジャーンを追え!」であり、ドラマCDに収録されている「生ける悠舜、呪いの棺桶を走らす」の二作だ。
もー。笑った笑った。職場や乗り物の中で読んだり聞いたりするのは勧めません。
一人になって、思い切り、げらげらがはがは笑ってほしい。というか、普通は笑うと思うよ?

でも、この夢は、秀麗が最期の最後に見た夢だったのかな? 紫仙からの御褒美として、と思ってしまい、泣きそうになった。
そう言えば、彩八仙は、結局うやむやになってしまった気がする。あれれ。

2011.12.28

テルマエ・ロマエ(4)

ヤマザキマリ 2011 エンターブレイン

気力が出ない。
そういえば、マンガを読むのもめっきり減った。
夏からこっち、リアルがいろいろありすぎて、現実感が薄れている。
そんなことを考えていたら、職場の中でこれが回ってきた。

まさかの実写で映画化されてしまう、ローマのお風呂。
この巻からのエピソードが映画の粗筋になるのかな? 今度のルシウスはなかなか現代から古代ローマに帰られない。
主人公が表紙になっているのは、この巻が初じゃないだろうか。

お気に入りはハナコちゃん。
以下、ルシウスにはまったく関係ない話。

ローマ時代の馬は、ローマ人がヨーロッパにアラブ種を伝えているそうだが、どういった体格のどういう種類の馬が主だったか、調べ切れなかった。
乗馬クラブの馬達は、もと競走馬のサラブレッドが主。彼らの体格、毛色には個体差がある。25歳はものすごーく高齢なほうに入るし、おしなべて牝馬のほうが気難しい。
性格もそれぞれで、繊細な子もいれば、図太い子もいる。人懐こい固体は、後ろから肩に顎を乗せてきたり、人の背中に顔をすりすりさせたり、動物好きの心をきゅーんと鷲掴みにするが、それは人間の解釈であって、きっと顔がかゆいだけなんだ……。

忙しさから乗馬もさぼっているが、ハナコちゃんを見ていると、馬の手入れだけしたくなった。
おそらく鞍箱の中でカビだらけになっているであろう、自分の馬具は見たくない。持っていなかったことにしたいぐらい。
道具の管理に面倒臭さを憶えてしまうのであるが、馬と触れ合うのはとても楽しい。
ルシウスのように、触れたくなる気持ちはよくわかる。

私の生活も、現実に戻していかなくちゃいけないのはわかっている。
いたい場所を見つけた。そこをなくした痛手が大きい。
やっぱり、温泉にでも行って来るかな……。

2011.11.08

聖☆おにいさん(7)

中村 光 2011 講談社

マンガです。
アフィリのシステム変更が近々あるそうなので、表紙の画像を使えなるかも。
どう対応していったもんかなぁ。

さてさて。
在天の父なる神さまの出番が増えました。鳩の姿も、そうじゃない時も、素敵です。息子のためなら自ら募金集めしちゃうなんて。
それぞれのお母さん達も個性的だし、十二弟子も天部もマイペースで、どの人も押しが強い。
いつのまにか、立川にヤコブのはしごが直通して、天界からの訪問者が増えた分、今回はマーラさんもルシファーもいないのがちょっと寂しい感じでした。
日本の神様達の控えめさも素敵です。Tシャツ買ったら、つくもん仕様になるかな? 実はバリトンボイスらしいカンダタも好きだなぁ。

作者が出産のため、雑誌連載はお休みに入ったと聞いています。
ほっこりと和みながら笑えるお気に入りだけに、いつかまた、再開されるといいなぁ、と願っています。
より幸せにパワーアップしての再開だといいなぁ。

PV、観てみたい……。

聖☆おにいさん(7) (モーニングKC) 聖☆おにいさん(7) (モーニングKC)

著者:中村 光
販売元:講談社
発売日:2011/10/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2011.10.22

愛がなくても喰ってゆけます。

よしながふみ 2005 太田出版

マンガです。

よしながさんのマンガが好きで買い集めたうちの1冊。
お店紹介というか、グルメエッセイというか、ひたすら食べまくるショートショート集。
取材の前に写真を撮ろうと思っていたはずなのに、気づいたら食べ終わっていて撮り忘れているのはよくあること。

主人公のYながさんが、これまた美味しそうに食べるから、つられてしまいそうになる。
なぜかお化粧すると、すっかり別人のYながさん。三十代の独身女性。後輩や友人はたくさん。
結婚の話題が出るときはちょっぴり切ないんだけれども、特に何も起きない。ひたすら食べ続ける。
同居人のS原氏をはじめ、数々の登場人物にしんみりさせられることもあるけれども、とりあえず食べ続ける。
愛がなくても食べてはいけるけれども、愛にもいろんな愛があるわけで、シェアする人がいてこそ、ご飯がますます美味しくなると思うんだけど。

紹介されているお店は東京の西のほうが多い。
山手線の外側で、中央線沿い。
地方在住者としては、紹介されているお店で実物を味わうのは難しいが、いいなぁと垂涎のお食事がいっぱい。
6年前の出版につき、すでに閉店したり移転したりしているお店もある模様。
ガイドブックとしてではなく、グルメエッセイとして読むのが正解。

この品数、私は食べきれなさそうってことに、さっき読み返していて気づいた。
食べても食べても太らない人が羨ましい……。

愛がなくても喰ってゆけます。 愛がなくても喰ってゆけます。

著者:よしなが ふみ
販売元:太田出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2010.12.29

聖☆おにいさん(6)

買ったきっかけ:
発売日には入手できませんでしたが、なるべく最速で。
注意点としては、クリスマス発売でしたが、表紙以外はクリスマスのネタではありません。

感想:
登場人物が増えた分、マーラさんがいないのが残念。
相変わらず、小技の効いたネタで、随所で笑わせてもらいました。
天部も元気ですし、十二弟子も濃ゆい感じを増しています。

梵天さんには、熱くジャッジしてもらいたいなぁ。
どのスポーツでもジャッジが曖昧だと面白くないんですよね。
これからは審判によっては「ルールが諸行無常」という表現を借りようと思います。
こういう言葉の表現も面白いのが、このマンガの魅力です。

おすすめポイント:
早くも6冊目になったんですよね。
お勧めはユダの投げキスかなぁ。
弁才天さんもいい感じです。
お願いですから、私の好きなバンドのメンバーは、まだ召喚しないでほしいです。

聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)

著者:中村 光

聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)

2010.06.04

聖☆おにいさん(5)

買ったきっかけ:
やっと手に入れました。
密林書店で数週間待ちの本と一緒に注文したものだから時間がかかりましたが、結局、近所の小さな本屋さんで見つけて購入。
リアル本屋さんで購入できるものはリアル本屋さん優先です。

感想:
気に入ったのは「ウリエルと阿修羅のタッグ制裁」と、解散コンサート。
カンタカも好きです。乗馬好きとしては、こんな馬さん、愛しすぎます。
今回、暗い?人が増えました。悪い人じゃないんだけど、素直じゃない人たち。
マーラにルシファー、ユダと、それぞれがいい味です。
……可愛いです。ダメな子ほどという、アレな感じです。
でも、うちでは甘酒に餅は入れないです。

おすすめポイント:
1コマめに元ネタの解説が入るのが定番になってきたようです。
まさか五巻まで続くとは思っていなかったのですが、続くにつれて元ネタもわかる人にしかわからないものも、当然、増えてくるのだと思います。
だとしたら、こういう前ふりがあると親切でいいですね。
今回もほのぼのとした気持ちになりました。
アガペーゲージ満タン♪

確実に職場内でも布教が広まっています。

聖☆おにいさん(5) (モーニングKC)

著者:中村 光

聖☆おにいさん(5) (モーニングKC)

2010.05.22

テルマエ・ロマエ(1)

買ったきっかけ:
susuさん@Favorite Booksおすすめ。
運良く後輩から借りることができました。
職場内でマンガ読書クラブ活動推進中。

感想:
面白かったです。
古代ローマ帝国でも文化の隆盛を極めたハドリアヌス帝の時代。設計技師ルシウスは奥さんに逃げられながらも、なぜか現代日本にトリップしては「最新」の入浴文化を持ち帰ります。
この異素材ミックスもいいところな組み合わせ、素材同士の噛みあわなさが面白いのです。
だって、ルシウスも、現代日本人も、言葉は通じ合わないから、お互いにマイペース。
しかも、ルシウスがとほほでへたれで熱血な不幸っぷりで、素敵なんですもの。浴衣をトーガのように着こなしてしまうなんて素敵すぎ。
負けるな、ルシウス。頑張れ、ルシウス。

おすすめポイント:
中学から大学まで、揃って古代ローマが専門の先生にばかり西洋史を習った所為で、今もローマ帝国には愛着を感じます。
今年は福岡市博物館にポンペイ展を見に行き、彼らの生活を感じてきたところでした。
その展示の一番の見ものは、大理石の浴槽とボイラー。しかも、追い焚き機能つき。
人々が大浴場に出かけるときに持ち歩いた、個人の入浴セットも展示されていました。その時には使い方がわからなかったストリジルがマンガに出てきて嬉しかったです。
それほど、お風呂が大好きだった古代ローマ人。
だから、マンガとしてのファンタジーを理解しつつも、これはよく知っている人が描いたのだと受けとめました。
そして、その私の感想は、マンガの合間にはさまれる作者のエッセイによって裏付けられると思います。
生まれ変わるなら、古代ローマだったらなんとか適応できる気がするんだけどなぁ。

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

著者:ヤマザキマリ

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

2010.05.01

娚の一生(1-3)

買ったきっかけ:
後輩から貸してもらいました。よしながふみが好きなら……ということだったんですが、もともと西さんは好きだったんですよね。

感想:
主人公のつぐみちゃんが可愛い。西さんの女性キャラは本当に可愛い。
主人公の世代が近いので、仕事観や恋愛観、親戚の反応など、ずきずきしながら読みました。
対する海江田氏は、昔はこういう男性、好きだったよなぁ〜と微妙な気分。いや、元彼が長じてこういう大人になってくれたらいいなぁ、という成長を祈る気持ち?

おすすめポイント:
全3巻。30代未婚女性を主人公にした、大人の恋愛。
恋愛要素もよいですが、1巻の女性同士の友人関係も魅力的。
「こんなとこまで生きてきて
 自分の嫌なとことかをね
 否定するんのに もう…疲れ果てたんだ
 …それでも
 そういう女と友達でいてくれる?」
この台詞が名場面でした。
もう一箇所の名場面は三巻で真赤になった海江田氏。

娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)

著者:西 炯子

娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)  

娚の一生 2 (フラワーコミックスアルファ)  娚の一生 3 (フラワーコミックス)

2009.12.31

鉄錆廃園(1-4) 愛蔵版

買ったきっかけ:
学生時代に出会ってから、とても大事に思っていたファンタジーの一つ。
ビブロス社から出ていたものは6巻で未完になっていた。久しぶりに作者のHPを見ると、愛蔵版が販売された上に、完結しているとのこと。慌ててネットの本屋に走って購入。

感想:
ジェルソミーナの祖父って誰!? 最後の最後に謎が残った気がする。
もう読めないと思っていた物語の最後を読めて感無量です。終わってしまったことが寂しく感じもします。伝説のように、神話のように、終わりはあってなしでよい物語なのです。
それでも、数多くの登場人物たちが、それなりに幸せなところに落ち着いた日々が読めて幸せです。

おすすめポイント:
5つの古代王国。天の玉座と地の玉座。守護人に魔法使い、魔法剣士。人間の世界と魔界との生存をかけた戦い。
魅力的な登場人物に、魔法の匂いの満ちた舞台設定。複雑で多様、混沌として豊穣。異世界ファンタジーでありながら、冗長な説明をせずに、物語に引き込む力を持っています。読む人の数だけ物語が生まれそうな要素を詰め込みながら、決して破綻せずに、戦いの物語が紡がれているのです。
人と出会っては別れを繰り返しながら、世界にあり続ける意味をソダイが語るとき、これがようやく作者が得られた答えではないかと思いました。
しぶとくて力強い生命力を取り戻す、そういう再生の物語です。

愛蔵版 鉄錆廃園 (1) (WINGS COMICS)

著者:華不魅

愛蔵版 鉄錆廃園 (1) (WINGS COMICS)

愛蔵版 鉄錆廃園 (2) (WINGS COMICS)   愛蔵版 鉄錆廃園 (3) (WINGS COMICS)  愛蔵版 鉄錆廃園 (4) (WINGS COMICS)

ゼロ

買ったきっかけ:
デビューからしばらく好んで読んでいたマンガ家さん。救いがない物語も書くが、ユーモアのセンスもある人。この人のファンタジー作品は特に好きだったので、ネットの本屋さんで見つけた時につい、ぽちっと……。

感想:
やっぱり、この人のファンタジーはいいですねぇ。短いけど、たっぷりと浸ることができます。ファンタジーとしては王道の作品。
やや見づらい絵柄なのですが、表情たっぷりで人間味のあるキャラクター作りに、今回も魅力を感じました。

おすすめポイント:
嫁ぎ先の二の国で虐待されていた六の国の姫は帰国し、新たに四の国に嫁ぐ。運び屋と護衛の三人だけの旅。
余計な説明はなく、最低限に削ぎ落とした要素だけで、寓話的に物語を描く手腕は見事です。とても単行本1冊におさまっていることが不思議になる、世界と時間の奥行きがあります。

ゼロ (バーズコミックスデラックス)

著者:藤田 貴美

ゼロ (バーズコミックスデラックス)

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