2020年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

著者名索引

香桑の近況

  • 2019.1.25
    2018年 合計33冊
    2017年 合計55冊
    2016年 合計50冊
    2015年 合計32冊
    2014年 合計26冊
    2013年 合計32冊
    2012年 合計54冊
    2011年 合計63冊
    2010年 合計59冊
    2009年 合計71冊

    合計475冊
無料ブログはココログ

« イマジン? | トップページ | おひなさまの平安生活えほん »

2020.02.27

イタリア「地パスタ」完全レシピ

小池教之(料理)・池田愛美(文) 2019 世界文化社

その土地その土地の風土と歴史。
どんな食材があって、どんな食材が好まれて、どのように料されるか。
その土地ならではの味というものがあって、イタリアのなかにもいろんな味がある。
「その土地に生まれ、受け継がれて、郷土の料理として存在している」数多くの「地パスタ」。その土地ならでは、その地方特有のパスタ。
単なるレシピ本よりも、もう少し文化史や民俗学ぽいというと、大げさに聞こえるかもしれないが、食を通じてその土地を知るような本だ。

イタリアに20ある州ごとの紹介から、それぞれの料理の背景。
乾燥パスタの種類や、手打ちパスタの種類。
基本のトマトソース、ラグー、ブロードに、多様な主材料、多様な仕上げのトッピング。組み合わせは無限だ。
色鮮やかでうっとりと味と香りを思い浮かべたくなる写真に、それが思い浮かぶような解説。
情報がぎっしりと書き込まれており、読んでいるだけでも面白い。
手打ちパスタを使ったレシピでは、パスタそのものの作り方も、時に工程の写真つきで紹介されている。
レシピの説明はどれも簡潔で明快、わかりやすい。

たとえば、南米原産のトマトがヨーロッパに伝わるのは大航海時代の16世紀以降。
その前にイタリアで作られていたパスタはどんなものだっただろうか。
そんな好奇心を満たしてくれるようなパスタもある。

ウサギや鹿、いのししといったジビエを使ったラグーのレシピもある。
馬に仔羊、鳩を使ったレシピもある。
これらはさすがに自分では作ることはないと思う。
材料を手に入れるあてもない。
それに、食べてみたいと、作ってみたいの間には、それなりの溝があったりする。

この本のレシピはひとつも作ることがないかもしれない。
それでも、何度も見たい、知りたい、手元に欲しいと思って購入した。
こんな思いがけない出会いがあるから、本屋さんは楽しい。
帯に「パスタ図鑑」と書いてある通り、レシピ本というよりも、図鑑であり事典である。
いや、カチョ・エ・ペペや自家製トマトソースのスパゲッティ、絶望のスパゲッティといった基本のパスタなら作れそうであるし、レシピ通りの味を試してみたいと思う。

できれば、この本を持って行って、これが食べたいと指さしたら作ってくれるようなお店がどこかにないものか。
美味しいパスタが食べたい。

« イマジン? | トップページ | おひなさまの平安生活えほん »

実用書など」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« イマジン? | トップページ | おひなさまの平安生活えほん »

Here is something you can do.

  • 25作品のレビュー
  • 80%
  • グッドレビュアー
  • プロフェッショナルな読者

最近のトラックバック