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2020年2月

2020.02.28

おひなさまの平安生活えほん

堀川理万子 2020 あすなろ書房

物語の形を借りて、ひなまつりの食事から歴史、色々なひな人形を紹介するところから始まる。
そこから平安時代の生活の紹介していく学習絵本。寝殿造りに着物の種類や各部分の名称、食事や娯楽、季節の行事など。
これだけ可愛らしく彩りも綺麗な絵で紹介されているのだ。情報量は多く、古典を読むときの副読本にしてもいい。

子ども用なの?とちょっと驚いた。
思えば、小さな子どもがこれは何?どうして?と好奇心旺盛に尋ねるとき、おとながすべて答えられるとは限らない。
ひなまつりの意味や、ひな人形の説明を尋ねられたとき、この絵本で一緒に読むことができると、おとなにも発見があるだろう。
多くのひな人形が大垂髪という江戸時代の宮中の風習を反映しており、平安時代の風習ではないところまで、抜かりなく教えてくれるぐらいなのだ。
しかも、主人公たちは、ひな人形を手掛かりに、古い時代へ想像の旅に出かける楽しみ方も教えてくれた。

この絵本、ひな人形とセットで販売してもいいぐらいだと思った。
子どもの絵本、侮るべからず。

#おひなさまの平安生活えほん #NetGalleyJP

2020.02.27

イタリア「地パスタ」完全レシピ

小池教之(料理)・池田愛美(文) 2019 世界文化社

その土地その土地の風土と歴史。
どんな食材があって、どんな食材が好まれて、どのように料されるか。
その土地ならではの味というものがあって、イタリアのなかにもいろんな味がある。
「その土地に生まれ、受け継がれて、郷土の料理として存在している」数多くの「地パスタ」。その土地ならでは、その地方特有のパスタ。
単なるレシピ本よりも、もう少し文化史や民俗学ぽいというと、大げさに聞こえるかもしれないが、食を通じてその土地を知るような本だ。

イタリアに20ある州ごとの紹介から、それぞれの料理の背景。
乾燥パスタの種類や、手打ちパスタの種類。
基本のトマトソース、ラグー、ブロードに、多様な主材料、多様な仕上げのトッピング。組み合わせは無限だ。
色鮮やかでうっとりと味と香りを思い浮かべたくなる写真に、それが思い浮かぶような解説。
情報がぎっしりと書き込まれており、読んでいるだけでも面白い。
手打ちパスタを使ったレシピでは、パスタそのものの作り方も、時に工程の写真つきで紹介されている。
レシピの説明はどれも簡潔で明快、わかりやすい。

たとえば、南米原産のトマトがヨーロッパに伝わるのは大航海時代の16世紀以降。
その前にイタリアで作られていたパスタはどんなものだっただろうか。
そんな好奇心を満たしてくれるようなパスタもある。

ウサギや鹿、いのししといったジビエを使ったラグーのレシピもある。
馬に仔羊、鳩を使ったレシピもある。
これらはさすがに自分では作ることはないと思う。
材料を手に入れるあてもない。
それに、食べてみたいと、作ってみたいの間には、それなりの溝があったりする。

この本のレシピはひとつも作ることがないかもしれない。
それでも、何度も見たい、知りたい、手元に欲しいと思って購入した。
こんな思いがけない出会いがあるから、本屋さんは楽しい。
帯に「パスタ図鑑」と書いてある通り、レシピ本というよりも、図鑑であり事典である。
いや、カチョ・エ・ペペや自家製トマトソースのスパゲッティ、絶望のスパゲッティといった基本のパスタなら作れそうであるし、レシピ通りの味を試してみたいと思う。

できれば、この本を持って行って、これが食べたいと指さしたら作ってくれるようなお店がどこかにないものか。
美味しいパスタが食べたい。

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