フェオファーン聖譚曲(オラトリオ) op.1 黄金国の黄昏
菫乃薗ゑ 2019/08/28刊行 opsol book
国を倒す。
復讐と革命の物語だ。
ロシア風の名前と東アジア風の世界観、ヨーロッパ風の食文化や生活風土。
剣と魔法の物語であり、専制君主が君臨する王国、その宮廷を舞台とした物語だ。
ロジオン王国の貴族たち、魔法使いたち、騎士たちと、登場人物が多い。
長編となる物語の第一章であるが、意外なほど、登場人物たちの立ち位置が目まぐるしく変わる。
そのスピードが、読み手を引き込む力になる。建物や衣装など、想像の手がかりとなるような描写がもっとあればと思う反面で、このスピードを殺さないように冗長な描写は控えめにして、物語が展開していくとよいなぁと思った。
ありがちな異世界からの召喚の魔法に頼ろうとする、黄昏を迎えた国。
その幕引きを、主人公アントーシャはどのように成し遂げるか。
これはぜひとも続きが読みたい。
真っ赤な装丁も印象的であり、実物を手に取ってみたいと思っている。
#NetGalleyJPで読ませていただいた、これから出る本。楽しみだ。
著者と出版社の、これからの活躍を応援したい。
#フェオファーン聖譚曲オラトリオ #NetGalleyJP
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