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2017.02.28

余命三年時事日記 1

余命プロジェクトチーム 2016 青林堂

途中で、読むのがしんどくなった。
あわないものはあわないので、しょうがない。

中道でいたい。と思うので、右のほうも、左のほうも、目配りしておきたいと思っている。
この数年、戦後の記憶の根強い世代の韓国嫌いに対して、悪い人ばかりじゃないよ、メディアでとりあげられる人が偏っているんだと思うよ、反韓意識を煽りたい人もいるんだと思うよと言い続けて疲れてしまった。
韓国や中国の中での反日の言動の数々の報道には、私も腹が立つこともあるし、とりなすのが疲れてばかばかしく感じるようになった。
もう仲良くしようとしなくてもいいんじゃないかという気持になったり、皮肉な、あるいは攻撃的な言説を選ぶようになったり。
これが韓国疲労病ってやつかもしれない。
ところが、元来、天邪鬼なたちなので、自分の右に傾きすぎていた秤を、とんとんと、方向修正したくなってきた。
この本の内容が内容であるだけに、どうもこういう言い訳をしてからじゃないと、感想を述べづらい。

この本はブログを編集したものだそうだ。
ブログの書籍化とは難しいなぁと思う。
余命三年と告知されてからブログを書き始めたのだそうだ。
このブログ、初代と呼ばれる最初に書き始めた方は既に亡くなっているという。
その後を引き継いでいるのがプロジェクトチームになるのだろうが、文章の校正をするときに、書き直しづらかったこともあるのかなぁ。
ところどころ、文章の読みづらさや前後の齟齬、時制の違和感などがあるのは仕方がない。
一般人向けにマイルドな内容をピックアップして本にしたそうであるが、内容というよりも、話の流れで、読み手はわかっているものとして書かれている部分の意味がよくわからなくてついていけないこともあった。

また、現状ではなく、数年前の状況に即して書かれている部分も散見された。
にも関わらず、国内国外の政治についての分析については、なるほど、そういう見方もあるのか、と、興味深い。
全体を通じて、部分部分では納得もするし、同意するところもある。
この文脈を理解しておくと、日々のニュースが違った意味合いを持つものに見えてくるのは面白い。
この面白さが、秘密を共有しているような、自分が理解できる「選ばれた人間」になったかのような喜びを読み手に与える魅力になるのだろう。

しかし、在日韓国人について問題を掘り下げるにしたがって、私の中で違和感が増していった。
読んでいて、どうしても、私の友人知人がちらつく。
彼らは在日韓国人であるが、勤勉に就労している人たちであり、むしろ普通の人たちであって、彼らを含んで在日韓国人と一括されると嫌なのだ。
生活保護受給者ではないので不正受給者ではありえないし、ヤクザでもないぞーって。
私は楽観的ではないので、読み手の日本人がすべて現実的に判断可能でありかつ良識的に行動可能であると信じないため、通報を呼びかけるくだりになると、違和感が拒否感になった。
通報の勧めは、監視と密告の社会の勧めである。どこの社会主義国だよ・・・と思うと、気持ち悪く、それ以上、読み進めることが苦行となった。

一括処理は運動の基本である。
複雑性や多様性は、スローガンのインパクトを弱めるからだ。
わかりやすい一言にまとめること、運動には不可欠なのだ。例としては、選挙をあげることができる。日本のではなくて、アメリカ大統領選がわかりやすい。
わかりやすさで、クリントン氏はトランプ氏に及ばなかったのだと思う。
だが、一括処理することの乱暴さが、私は苦手なのだ。数々の例外がとりこぼされることで、現実から遊離したものになりはててしまう危険性も無視して、ごり押しするのだもの。
右に行き過ぎても、左に行き過ぎても、そうではない他者を切り捨てるところが、どっちに転んでもファシズムだ。
ファシズムはどうしても私のしょうにあわない。あわないものはあわないのだから、しょうがない。

こうして見てみると、日本の左右というのもよくわからないものだなぁ。
詳細に論じる気力がわかないが、ねじれがいっぱいあることを再確認した。
私が愛するのは自由と平和である。寛容と共存を尊び、公正と敬意を心がけたい。
私には私がまだわからぬことがあることと、私の心が感じ取ることを、大事にしておこう。

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