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2016.07.31

あきない世傳 金と銀 源流篇

髙田 郁 2016 時代小説文庫

時は享保、舞台は大阪天満。
新たなヒロインは幸という。

好奇心、向学心があり、読書や勉強に興味を持つ、当時としては風変わりな少女。
学者の家に生まれ、女子として振る舞うことをしつけられつつも、こっそりと書字に親しんできた。
手の綺麗なものは信用するな、商いは物を右から左に流しているだけだという、父親の偏った教育を受けてきた。
にも関わらず、幸は「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆として、五鈴屋という呉服商で住み込み奉公することになる。

まだまだ物語の序盤というか、導入部。
最初は不幸続きでとっつきにくく感じがものの、読むほどにだんだんと引き込まれていった。
なにしろ幸という少女が、成長していく様子がまっすぐでほほえましい。
当時の女衆の中では、勉強好きという点が風変わりだけども、くるくるとよく働く。
どうやら、なかなかの器量よしなところもあるらしい。
彼女が、今後、どのように成長し、活躍していくのだろうか。

みをつくし料理帖とは、違ったタイプのヒロインが、違った時代、違った場所、違った世界で動き出した。
とはいえ、郁さんの描く物語だから、苦しいこともいっぱいあるんだろうなぁ……。

ここで終わるのか!?というところで、閉じた1巻。
次巻が待ち遠しい。

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