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2016.04.05

鬼談百景

小野不由美 2015 角川文庫

99の鬼談、怪談を集めた一冊。
稲川淳二氏の解説をあわせて、ちょうど百物語になる。

一つ一つは、とても短い。
1ページから4ページほどで、一つ一つはするりと読める。
しかし、それが99も積み重なると、なかなかの読みでがあった。

長さもであるが、内容的にも、緩急使い分けられている気がして飽きなかった。
数編を読んでは置き、数日あけてはまた読むという具合に、ゆっくりと味わっていった。
一気に読むには、怖くなってしまったから、というのもある。

最初の数編は、さほど怖くもなかったのであるが、積み重なるにつれて、ひたひたと近寄ってくるように怖さも積み重なっていった。
『残穢』に活かされたのだなぁと思うような短編もあったり、解説者に縁があるようなものもあったり。
解説に寄れば読者からの手紙を元に編纂したとのことであるし、よくよく考えれば『残穢』と同時に刊行だったか。
もともとは、100番目こそが『残穢』だったわけである。そういうやり方をされると、『残穢』がより一層、怖くなるではないか。

原因もわからず、結果もわからない。切り取られた不条理。
夜中の物音、一人で過ごす時の周りの気配に、妙に過敏になるから困る。
背筋がぞわっとして、妙に緊張する。もしかしてと想像力が滑り出す。
この読後感は、ホラーではない。まさに、怪談。
こういうところが、小野不由美さんらしい持ち味だと思う。

しばらく、風呂の時間にぞわっとしそうである。
なにしろ、物音がするのだ。風も吹いていないのに。

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