2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

著者名索引

香桑の近況

  • 2017.1.4
    2016年 合計50冊
    2015年 合計32冊
    2014年 合計26冊
    2013年 合計32冊
    2012年 合計54冊
    2011年 合計63冊
    2010年 合計59冊
    2009年 合計71冊

    合計323冊
無料ブログはココログ

« ゆうじょこう | トップページ | 烏は主を選ばない »

2016.03.08

烏に単は似合わない

阿部智里 2014 文春文庫

表紙を観て、王朝時代に材をとった宮廷ものかと思っていた。
そこに烏とはいかに。
タイトルからは中身が予想できず、手に取ってみて驚いた。
そこは八咫烏の世界。
素晴らしいファンタジーだ。

世界を治めるのは金烏。
次の金烏に嫁ぐために、四つの名家から四人の姫が集う。
その姫たちを中心に、宮廷サスペンスが繰り広げられる。

小野不由美の『十二国記』や雪野紗衣の『彩雲国物語』のようなアジアン・テイストのファンタジーが好きな人にお勧めかもしれない。
こちらは、大陸というよりも、名前といい、衣装といい、建築といい、和風の香りのする異世界である。
これははまった。
食事をするのも、睡眠をとるのも、もどかしく、読み終えるまで置けない本は久しぶりだ。
四人の姫は、それぞれ、東西南北、春夏秋冬にあてはまり、ステレオタイプな造詣に見えた。
それはそれで美しく、わかりやすく、とっつきやすい印象だった。
そのイメージに踊らされ、後で驚くことになるのだが。
このどんでん返しが見事だった。
人形のように美しい姫君たちが、物語が進むにつれて、少しずつ生々しさを見せてくる。
ただ一人をのぞいて。
どんでん返しの後は、この一人のこれまでの描写が気持ち悪くて仕方なくなる。

だから、この名前であるのかと納得もした。
だから、このタイトルであったかと得心もした。
見事である。この毒があるからこそ、物語に深みができて面白い。
読み終えて、すぐに二冊目を購入。
これは少なくともセットで読むべきである。

« ゆうじょこう | トップページ | 烏は主を選ばない »

# ここでないどこかで」カテゴリの記事

小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

香桑さん、お久しぶりです(^^)。
すごい…という言い方は変ですが、とにかくすごい物語でしたね!
読み終えて、冒頭に戻って「そういうことか!!」と愕然とする、という。
もちろんそれだけじゃなく。世界観も面白いし、姫君たちの変化も目を見張るものがあり、なんというか本当に惹きつけられました。
そうですね、続巻がまたすごかったです(笑)。
4冊目まで出ていますが、毎巻、意外な展開に驚かされました。

水無月・Rさん、お久しぶりです。
すっかりご無沙汰して申し訳ありません。(>_<)
CM&TBありがとうございます。すごく嬉しく思います。

これが20歳の方の書いたものかと、本当に驚きました。
某書店レビューを見ると、前半だけにしておけばよかったという意見が多いようでしたが、このどんでん返しがすごいと思うんですよねぇ。
いやほんと、面白い本はまだまだ尽きないものですね(^^)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/183237/64343357

この記事へのトラックバック一覧です: 烏に単は似合わない:

» 『烏に単は似合わない』/阿部智里 ◎ [蒼のほとりで書に溺れ。]
おお~、面白かった~、最後はすごい怒涛の展開ね!なんて感心しつつ読了。そして、著者プロフィールを見てびっくりしました。え?阿部智里さんて、この作品でデビュー?!当時20歳?! 読みやすくて面白くて、世界観もしっかり出来てて、久しぶりに一気読みできました。 スゴイ作家さんが出てきてしまいましたねぇ。 非常に面白かったですよ~、『烏に単は似合わない』。... [続きを読む]

» 烏に単は似合わない 阿部智里 [苗坊の徒然日記]
烏に単は似合わない著者:阿部 智里文藝春秋(2012-06-24)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る オススメ! 松本清張賞を最年少で受賞、そのスケール感と異世界を綿密に組み上げる想像力で ... [続きを読む]

« ゆうじょこう | トップページ | 烏は主を選ばない »

Here is something you can do.

  • ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン
    子どもとともに途上国の地域開発を進める国際NGO

最近のトラックバック