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2015.03.16

追放者の機略(上・下):ヴァルデマールの絆

マーセデス・ラッキー 澤田澄江(訳) 2014 中央公論新社

私の大好きなヴァルデマール・シリーズの中でも、愛すべき登場人物であるアルベリッヒを主人公にした2冊目。
もっと分厚くてもいいのに!!

女王セレネイの最初の結婚で生まれた子どもがエルスペスであり、ヴァルデマール年代記の堂々たる主人公の一人であるが、この女王の最初の結婚相手が大問題だった。
なんで、あんな結婚をしちゃったんだろう?
という、これまでの疑問に答えるのが、今回の物語である。
順番に並べると、この追放者2冊→スキッフの物語(盗賊)→タリアの物語(盗賊)となるわけだが、同時に、この本はケスリーの孫であるケロウィンを主人公にした『運命の剣』とほぼ平行している。
一冊を読むと、ほかの本も読みたくなるのだ。何度も何度も読み返したくなるのだ。
タルマの名前が出てくると、わくわくするなぁ。やっぱり、ベストはタルマ&ケスリーなんだよなぁ。
途中、レスウェラン王家の家系が混乱し、なんでここでタルマが!?と混乱してしまったわけであるが、調べてみれば長ったらしいことが伝統のレスウェラン王家の名前の省略の仕方(愛称のつけ方)が異なっていただけだった。

それはともかく、この本では、二つのロマンスが同時に描かれている。
ひとつは、セレネイと最初の夫のものである。
夢のような女王と異国の王子とのラブロマンス……のはずであった。
ことの顛末は他のシリーズで明らかになってはいるが、その詳細は読んでのお楽しみ。
今ならわかる。
反対されればされるほど、しがみついてしまうこともある。同じような過ちを私はした。
あの人はアルベリッヒじゃなかった。むしろ、ノリスであり、キャネスであった。

もうひとつは、アルベリッヒとミステだ。
ケスリーとジャドレックも素晴らしいカップルであったが、今度の二人も素敵である。
ラッキーは、若く見目麗しい二人ではないカップルへの眼差しがやさしい。
より成熟した大人にふさわしい温かみと穏やかさを持ったカップルを描くことが上手いと思う。
こんな風な絆の結び方もいいではないか。本人達は人目が少ない場所で結ばれたと思っているが、それがタラミールにまで筒抜けなのは除いて。

大人になってからも楽しめるファンタジー。
いや、大人だからこそ楽しめるファンタジーである。

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