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2014.06.11

怖い絵

中野京子 2007 朝日出版社

怖さとは何か。
奇異であること。醜悪であること。残酷さ。
襲いかかるような恐怖ではなく、ひたひたと忍び込むような、どこかに残り香のように漂う怖さ。
気づいたときに初めて居心地が悪くなるのだ。

ムンクはもちろん、ゴヤやブリューゲル、ドガといった名前が並ぶ。
著名な画家、有名な作品が紹介されている。
著者の名前を知らなくとも、ヘンリー8世の肖像画など、どこかで見覚えある人も多いだろう。
それらが怖い絵かどうかは別にしても、気持ちのいい鑑賞ではない。
解説を読んで、怖いと思うかどうかは別にしても、だ。

著者のじっとりとした書き方が、なんとなく居心地が悪かった。
主題となる20枚の絵はそれぞれカラーで紹介されているし、1つずつの解説は程よく短い。
解釈は人それぞれではあると思うのだが、絵が描かれた背景を知ったり、読み解き方を学ぶ上で、読みやすい読み物となっている。
絵をただ見るのではなくて、絵を読み解くような作業があることを知れば、絵画鑑賞も面白くなる。
そういう鑑賞の初歩的なテキストとして、いいかもしれない。

私が好むものは風景画である。
風景画には比較的、そういうどろりとした情念がこもりにくいから見やすい。
クノップフ『見捨てられた街』などを見ていれば、そうとばかりは言い切れないのであるが、それでも、人物画よりも余程見やすい。
抽象画もまた好みで見ればいいと割り切ってからは、ずいぶんと楽になった。
怖いわけではないが、ある種の情念を感じると、ただ絵を見るだけのことがひどく疲れる作業になることは認める。

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