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2013.11.30

サムライ・ダイアリー:鸚鵡籠中記異聞

天野純希 2011 人間社

時は元禄。綱吉の時代。
場所は尾張藩名古屋。

100石取りの藩士の息子が18歳になり、日誌を書き始めた。
以来、26年間。
とにかく酒はよく飲む。朝からトイレで吐いている日ばかりだ。
生類憐れみの令は横において、鴨を鍋にする、猪を鍋にする。宴会の献立も必ず書き留める。
浄瑠璃のために町人のふりをしてみたり、心中のような事件の噂話を好んで書き留めたり。
浮気もしたりされたり、離縁もしたり。
武芸はからきし苦手で、今年こそがんばると言いながら、がんばれた試しがなかったと最後に振り返るような26年。

他人の日誌を読む楽しみが以前はわからなかった。
平安時代の日記魔である藤原実資を取り上げた『かぐや姫の結婚』を読んで考えが変わった。
文化史として、これ以上の資料はない。
名古屋は私には馴染みが薄いけれど、元禄時代なら興味がある。

大きなドラマがあるわけではない。
くすくすと笑うことが多かった。
異聞とすることで、最後にほっこりするような、物語としての仕掛けが成立している。
実際の鸚鵡籠中記にも興味が向く。手は出さないけど、興味は湧く。
特に、当時の食文化はとても興味が湧くし、調べて見たくなるけれど。
人々がいきいきとしていて、よかったなぁ。それが一番魅力だった。

ほんっと、ダメダメな男なんだけど、憎めない、愛嬌のある、羽振りの悪い2代目若旦那って感じの主人公だった。
さすがに26年も、日誌を書き続けられないよ。そこはすごいよ…。
実際はどんな人だったんだろうね。

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