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2013.11.25

とっぴんぱらりの風太郎

万城目学 2013 文藝春秋

1人対10万人。

最初は分厚さにおののいたものの、通院のよい友になると読み始めた。
この厚さにして、無駄が一切ない。むしろ、もっともっと書き込んでだらだらしそうなものを削り混んだ様な感があった。

『プリンセス・トヨトミ』から遡ること400年。
豊臣の時代は終わろうとしていた。
戦国武将が華々しく活躍する時代は終わろうとしていた。
そして、忍びもまた。

主人公の風太郎は、伊賀ものの忍として育てられた。
伊賀を放逐される憂き目にあい、吉田山の麓のあばら屋に住み着く。吉田寮の名前はまだない。
放逐されたのであるから、無職だ。日雇いだ。いわゆるフリーターである。むしろ、元祖プー。
彼の名前は「ぷうたろう」なのである。

田中芳樹さんに『とっぴんぱらりのぷぅ』という小説があるのね。
タイトルはここからなのかな。

黒弓、常世、百市、蝉といった忍たち。
月次組を率い、美形のバサラものの風情の残菊。
名もなき素破に混じり、ねね様や本阿弥光悦らが登場する。
これは、最初のトヨトミのプリンセスの物語だ。

そこは後に鴨川デルタと呼ばれる場所でない?
そこのあぶり餅はうまいんよ。
お馴染みの京都の景色が透けて見えつつ、町衆の生活がいきいきと描かれている。
いつも通りの軽妙な語り口に反して、後半になるにつれて、重みが加速する物語だった。

読み終えて一息。
主人公に、よくやったね、がんばったねって、伝えたくなった。

合言葉は、金角銀角でいかがだろうか。

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