2020年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

著者名索引

香桑の近況

  • 2019.1.25
    2018年 合計33冊
    2017年 合計55冊
    2016年 合計50冊
    2015年 合計32冊
    2014年 合計26冊
    2013年 合計32冊
    2012年 合計54冊
    2011年 合計63冊
    2010年 合計59冊
    2009年 合計71冊

    合計475冊
無料ブログはココログ

« 兵士は起つ:自衛隊史上最大の作戦 | トップページ | サムライ・ダイアリー:鸚鵡籠中記異聞 »

2013.11.25

とっぴんぱらりの風太郎

万城目学 2013 文藝春秋

1人対10万人。

最初は分厚さにおののいたものの、通院のよい友になると読み始めた。
この厚さにして、無駄が一切ない。むしろ、もっともっと書き込んでだらだらしそうなものを削り混んだ様な感があった。

『プリンセス・トヨトミ』から遡ること400年。
豊臣の時代は終わろうとしていた。
戦国武将が華々しく活躍する時代は終わろうとしていた。
そして、忍びもまた。

主人公の風太郎は、伊賀ものの忍として育てられた。
伊賀を放逐される憂き目にあい、吉田山の麓のあばら屋に住み着く。吉田寮の名前はまだない。
放逐されたのであるから、無職だ。日雇いだ。いわゆるフリーターである。むしろ、元祖プー。
彼の名前は「ぷうたろう」なのである。

田中芳樹さんに『とっぴんぱらりのぷぅ』という小説があるのね。
タイトルはここからなのかな。

黒弓、常世、百市、蝉といった忍たち。
月次組を率い、美形のバサラものの風情の残菊。
名もなき素破に混じり、ねね様や本阿弥光悦らが登場する。
これは、最初のトヨトミのプリンセスの物語だ。

そこは後に鴨川デルタと呼ばれる場所でない?
そこのあぶり餅はうまいんよ。
お馴染みの京都の景色が透けて見えつつ、町衆の生活がいきいきと描かれている。
いつも通りの軽妙な語り口に反して、後半になるにつれて、重みが加速する物語だった。

読み終えて一息。
主人公に、よくやったね、がんばったねって、伝えたくなった。

合言葉は、金角銀角でいかがだろうか。

« 兵士は起つ:自衛隊史上最大の作戦 | トップページ | サムライ・ダイアリー:鸚鵡籠中記異聞 »

小説(日本)」カテゴリの記事

# 京都界隈」カテゴリの記事

## 今は昔:武士の世」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: とっぴんぱらりの風太郎:

« 兵士は起つ:自衛隊史上最大の作戦 | トップページ | サムライ・ダイアリー:鸚鵡籠中記異聞 »

Here is something you can do.

  • 25作品のレビュー
  • 80%
  • グッドレビュアー
  • プロフェッショナルな読者

最近のトラックバック