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香桑の近況

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2013年5月

2013.05.29

桐島、部活やめるってよ

朝井リョウ 2012 集英社文庫

五感が入り混じるような不思議な表現。
音が光のように輝きながら、文字の周辺を飛び交っていく。

タイトルの桐島は、直接には出てこない。
桐島の周辺にいる高校生達が、章ごとに主人公になる。
部活もばらばら。男子もいれば、女子もいる。
複数の主人公たちを通じて、誰が定めたのか定かでないカーストに縛られた息苦しさや、恋のままならなさや、教室の中のいたたまれなさや、親子の中の葛藤や、部活の中の栄光と挫折、その年頃を再び体験することになる。

高校生の頃って、どんなだったかな。
こんなだったかな。こんなこともあったような気がする。
今のほうが苦しいのかな。
大人になってしまったら、結構、楽なことも増えるけど。
カーストに縛られているのは、大人にも多いか。

描写が秀逸で、気づいたら自分も一喜一憂。
喜怒哀楽に振り回されていた。
名前を呼んでもらえるって、特別だよねぇ。
これはベストセラーになるはずだよなって一冊だった。

2013.05.21

ビブリア古書堂の事件手帖4:栞子さんと二つの顔

三上 延 2013 メディアワークス文庫

やっと話が進んだ。
というのが、一番の感想。

古書の話題続きで、積んでいたこの本をやっと手に取った。
ドラマは見なかったし、栞子と大補の関係にも、母親のことにも、少しまどるっこしく感じ始めていた。
が、今回はちゃんと話が進んだという気がする。メインの大きな物語が動いている感じがした。

今回の古書は、江戸川乱歩。
ご多分に漏れず、私も子どもの頃にシリーズの半ば以上は読んだ。
小学生から中学生にかけてか。
シリーズの始めのほうはボロボロになっており、途中からはだんだんと綺麗になっていく。途中で挫折する人が多かったのだろう。
アルセーヌ・ルパンのシリーズと上下に並べられていたことも、覚えている。そちらも、途中から、状態がいい本が並んでいたのは同じだった。

ひとつひとつのストーリーをはっきりと覚えているわけではない。
今、思うと、子ども向けの内容なのか……?と、首をかしげるような部分もあった。
非常にセクシャルなファンタジーを感じるものが印象に残っている。
『パノラマ島奇談』って、映画『カリギュラ』と同類項では……。

ビブリアを読むと、出てくる古書を読みたくなる。
近所の本屋さんでは、ちゃんと、登場する本を横に置いているところが心憎い。
『クラクラ日記』に江戸川乱歩。
あわせて読むと面白いんだろうけど、と思いながら、我慢がまん。

そういえば、「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」(p.48)という言葉が出てくる。
乱歩の座右の銘だそうだ。
即座に桐壷帝が「闇のうつつにはなお劣りけり」とひいたくだりを思い出した。
もともとは、古今集に「ぬばたまの闇のうつつは定かなる夢にもいくらもまさらざりけり」とあるという。
はっきりとした夢のほうが現実を凌駕することがある。昔から、歌われている通りに。
物語というものを本質とはそういうことなのかな、と思った。
そして、恋というものも。

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