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2013.03.26

超訳 カント:時代を照らすカントの言葉

イマヌエル・カント 早間 央(訳・監修) 2011 マーブルブックス

男は、愛しているとき嫉妬深く、
女は、愛していなくとも嫉妬深い。(p.130)

うぅむ。カントよ、何があった?

入門書すらハードルが高いと思う人にも、哲学には興味がないという人にも、これなら読んでもらえないかな。
カントは、知性の明晰さで際立ち、言葉の切れ味が魅力な哲学者だ。
きっぱりと言い切る言葉の数々、どれもこれも引用したくなる。格好いいし、含蓄があるのだ。
カントのそういった名文を集め、章ごとに解説を加え、巻末にやや詳しくカントを紹介している。
ちょっと前にはやった感じの「超訳」シリーズであるが、本屋さんで割り引かれているのを発見して、即購入。

新しい発想だと思っていても、過去を紐とけば
すでに誰かが言っていたりするものだ。(p.101)

カント自身がこんな言葉を残しているが、私にとって、カントがまさにそうである。
読んでいて、そうそう!と頷く。自分のもやもやしていたものをすっきりと言葉に表して整理してもらう快感がある。
そもそも、出会ったのは高校生のときだ。
倫理や道徳は、カントを基準に学んだ。思考の方法を、哲学する過程を学んだ。
だから、私の価値観や世界観は、ベースにカントを置いている。
読んでいてすんなりと馴染むが、同時に、改めてカントが持つ現代性に気づいて驚く。

今なお通用する部分と、今だからこそ再考すべき部分があると思う。
一つずつを味わいながら、じっくりと思索したいものだ。
本書に集められている言葉は、実にカントらしい、啓蒙や正義、知性についての言葉だけではなく、男女についてや戦争について、教育について、様々なジャンルに分かれている。
美しい言葉も、苦い言葉もある。笑える言葉も、学ぶべき言葉もある。
その中で最後にひとつ、選ぶなら、今日の気分でこれにしておこう。

人は教育によってだけ、人間になることができる。(p.150)

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