2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

著者名索引

香桑の近況

  • 2017.1.4
    2016年 合計50冊
    2015年 合計32冊
    2014年 合計26冊
    2013年 合計32冊
    2012年 合計54冊
    2011年 合計63冊
    2010年 合計59冊
    2009年 合計71冊

    合計323冊
無料ブログはココログ

« 暗い夜、星を数えて:3.11被災鉄道からの脱出 | トップページ | 羊男のクリスマス »

2012.06.03

忍びの国

和田 竜 2011 新潮文庫

面白かった。
舞台は戦国時代の伊勢と伊賀。
織田信長が長男、信雄の軍勢を相手にするのは、伊賀忍者。
忍者の一人には、若き日の石川五右衛門もいたりする。
荒唐無稽すれすれの物語にアクチュアリティを加えるのは、史料的な背景だ。
それも、歴史は嫌味にならない程度に現実感を支える役割に徹し、物語が面白い。

児玉清さんの書評にもあるが、映画のような小説なのだ。
場面、場面の情景が目の前に浮かび上がるような描写。
動きがあって、しかもそれが恰好よかったり、面白かったり。
映像化したら面白いだろうなぁ。酸鼻過ぎるかな?
私の中のイメージ映像は、BASARAっぽい感じで。
ラストのシーンまで、しっかり映像として見るように読んだ。

伊賀一の忍者である無門が走りながら忍び装束になるシーンなんて、本当にしびれる。
そのくせ、この伊賀忍者、かなりダメダメなにおい。
かといって、信雄もダメダメなにおい。どっちに肩入れしていいのやら。
戦争したがるなんてばかじゃないのと言いたくなるが、そのうつけっぷりが突き抜けている。
善悪とはちょっと違う目線から両者の対立を描いていくから、生臭くて活き活きとする。

恋愛要素もちゃんとある。
大の男の瞳の中に寂しい子どもを見つけてしまったら、鷲掴みにされるしかない。
無門とお国の恋の部分には、きゅんきゅんきた。
たまらないよねーって、誰に同意を求めているんだろう。

人でなし。
人でないから殺していいのか。殺されていいのか。
人らしくあるとはどういうことか。
まっとうな人であるとは。
まっとうな人になるとは。
物語は今も続いている。

« 暗い夜、星を数えて:3.11被災鉄道からの脱出 | トップページ | 羊男のクリスマス »

## 今は昔:武士の世」カテゴリの記事

小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/183237/45509204

この記事へのトラックバック一覧です: 忍びの国:

« 暗い夜、星を数えて:3.11被災鉄道からの脱出 | トップページ | 羊男のクリスマス »

Here is something you can do.

  • ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン
    子どもとともに途上国の地域開発を進める国際NGO

最近のトラックバック