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2012.05.08

神道の逆襲

菅野覚明 2001 講談社現代新書

この著者の本は、『武士道の逆襲』とこれを続けて読んだ。どちらも読みごたえがある。
印象に強い本であったので、てっきり記事を書いていると思ったら、書いていなかったようだ。
別所を調べてみたが、『武士道の逆襲』のほうは別所でも書いていない。ありゃ。
二冊とも、もう手離しちゃったよ……。

読んでみて、私は神社に行ったことはあったとしても、いかに神道なるものについて寡聞であるかを痛感した。
歴史的に順を追いながら、神道の各派の思想哲学を説いてあり、初学者にとっては難解なきらいはあるが、豊かな参考書となりうる。

なによりも、日本でいう神との出会いとはどういうものであるかをわかりやすく教えてくれた。
その例として、萩原朔太郎の『猫町』を挙げている。神隠し寸前の体験として、この物語は、「道を失い、再び道を取り戻すまでの時間が詳細に語られている」(p.41)。
場所や人は同じだけれども違うという、日常世界の「景色の裏側」にあったカミが突如として「景色」として現れる、世界の反転が起きている。
このような体験が、神道の教説の深い主題の一つをなすと、菅野は言う。

日本における神なるものが、私にとって馴染みのあるキリスト教の神の概念とはまったく違うこと、それでいて私のキリスト教理解はそこはかとなく神道っぽいことを発見できた。これは私にとっては、新鮮で有益な体験となった。
また、神話の解釈というと、短絡的にユング派を思い出すのだけれども、本居宣長の思想は多分に対象関係論的である点が非常に興味深かった。

神道って何?という疑問と、そもそも日本の神道でいう神様って何?という疑問を持った人に勧めたい。
『武士道の逆襲』については、自分の感想を参考にする資料がないから、アップは断念。
(2005.6.4)

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