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2011.12.01

「なんでわかってくれないの!」と思ったときに読む本

トーマ・ダンサンブール 高野 優・野沢真理子(訳) 2004 紀伊国屋書店

本棚を片付けていたら、未読の本を見つけた。
こんな本、もっと早く思い出せばいいのに。
かつてない必要性を感じて読み始めた。
こんな本、もっと早く読んでいたらよかった。
こんな風にできたらいいな。こんな風になったらいいな。

いい人になろうとして、素直になれない人に、真っ先に勧める本だ。
「自分のことを考えたら、人のために何かをすることはできない」か、「人の気持ちを思いやるためには、自分のことは忘れなくてはいけない」という二元論に、人は陥りがちだと、著者は指摘する。
自分もまたそういう二元論にはまりこみ、満足に発信も受信もできなくなっている状態であり、すがるように読み進めた。
何度も指摘されてきたことがそのまま書かれていると恥ずかしくもなったし、10年前にあれだけアサーションを勉強したのにすっかり実践できなくなっていたことも情けなくなった。

英米で発達したアサーションがどちらかと言えばコミュニケーションの発信の部分に重点を置きがちであるのに対し、フランスで書かれたこの本は、カップルの事例も多く、発信と受信の双方向に目配りの聞いた内容になっている。

骨子としては、観察、感情、欲求、要求の4つの要素から、コミュニケーションを暴力的ではない方法でやっていけるように組み立てていく。
事実を解釈したり評価を加えたりせずにありのままを観察し、自分の感情を解釈を加えたり相手を支配しないように言葉にし、その背後にある欲求(奥底にある願望)を理解し、その欲求を満たすために具体的で現実的で建設的で実現可能性があって話し合う可能性がある要求を相手に投げかける。

相手のコミュニケーションを受信するためには、相手と自分を信頼し、共感していくが、そのときにも相手を観察し、その感情と共感を見極め、要求を聞く、という同じステップを踏む。
そして、相手の要求を自分の感情や欲求とつき合わせて、自分自身を切り捨てないようにしながら、新たな要求をしたり、自分達の意見が一致するようにステップを踏む。
そのプロセスを、著者はダンスにたとえる。美しいダンスに。

自分は自分の心の井戸に降りれているだろうか。
最初は自分の感情や欲求が希薄にしか感じられず、焦った。
ありのままでいたつもりが、自分がありのままでいられていないこともわかってきた。
なんでこんなに自由が怖いんだろう。自由になりたいくせに。
間違ったやり方を押し通してきて、自分が磨り減っているのはわかる。
このままでやり続けようとしてもうまくいかないのもわかる。
ああ言えば、こう伝えればよかったというのがわかってきて、そうできていないことが悔やまれたり、今からでも間に合うならば伝えたくなる。
今からでも間に合うならば、聞かせて欲しい。本当の意味で出会いたい。時間をかけて。

共感が難しい人を相手にするときや、怒りの対処については、心から参考になった。反省もしている。
事例も多く、練習問題もあり、ゆっくり何度も具体的に、自分自身の問題と向き合ったり、自分にとっての問題場面をどうやって表現すればよかったか、考えることもできる。
いつかいつでも引越せるようにと思って始めた片付けだけど、この本は手元に置いておこう。
自分に馴染ませたいから、もう一度最初から読み直す。
パートナーと一緒に読むことができたら、かなり素敵だと思う。

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