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2011.12.05

ヴァージン・ビューティ

斎藤綾子 1996 新潮社

赤裸々で身も蓋もない。
露悪的なまでに。

さばさばとした口調が好きだった。
女性のためのエロと言えば思い出す作家である。
部屋を片付けていて見つけた本を読み直してみた。

こんなに味気なかったっけ。
ストーリーとして、なにか足りない。
短編集であるが、セックスの描写だけを寄せ集めたような、落ち着きの悪さがある。
男性達の人格なんてどうでもいいように性行為だけを求める女性達は、彼女達もまた空虚である。
身体ばかりが気持ちよくて、心は何も満たされない。繋がらない。
空々しいような、白々しいような、虚しさが残る。どっと疲れる。

その後に読んだ大塚英志の言葉を借りるならば、肉体を無頓着なまでに解放した形での自己実現か。これが。
虚しさを孕みながらも、それでも、私は自嘲しながらシンパシーを持つ。
こんな心は、あなたにはわかるまい、と。男達にはわかるまい、と。
こんな、自分の中の不自由さを見抜かれると。取り残された、わずかばかりの心に。

体を誰かに所有していて欲しかった。男たちの視線に、過剰に反応してしまう自分が怖かったからだ。快楽を得るためではなく、私の体に刷り込まれた男に対する従順さに、収拾をつけるために。それには、特定の相手が必要だった。(p.15)

シンパシーは感じたとしても、愛はこのような矮小な気持ちではなかった。
この上もなく、豊かな喜びであった。無くしたものを、惜しんでも悔やんでもどうしようもないのであるが。
この本は処分の予定。自虐的な気分に浸るだけのような気がするから。
部屋の片付けは続けようと思う。せっかくだからね。

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