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2011.11.20

天と地の守り人(2)

天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ) 上橋菜穂子 2008 偕成社(軽装版)

読めば読むほど落ち込む専門書は中断して、バルサとチャグムの旅の続きを追いかけることにした。
ロタでやっと再会した2人は、北部大陸をタルシュ帝国から守るため、カンバルに向かう。
高く白い山々が夕陽に頬を染める、北の国。バルサの生まれ故郷の国だ。

情景描写が際立って美しい。人が住むには厳しい自然であっても、美しいことには変わりない。
大国の脅威と戦争への恐怖の前で展開される政事的な駆け引きとは別の次元で、やっぱり世界は美しいのだ。
サグも、ナユグ(ノユーク)も。

自分の心から逃げる方法は一つしかない。
一時的に逃げる方法なら、ほかにも思いつく。
寝ることに加えて、読書すること。誰かの人生で頭のなかを埋め尽くすこと。ファンタジーに浸ることは、豊かな現実逃避の旅になる。
ああ、ほんと、逃げ癖……。

なすべきことを心得ているバルサやタンダを見ていると、自分がまた恥ずかしくなる。
目を見張るのは、決してあきらめることのないチャグムの成長だ。プライドを捨て荷にしても、大事なものを守るためにぶれないチャグムの強さを、わけてもらおうと思った。
見習わなきゃ。がんばるー。

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