郵便少年
森見登美彦 2011 ほっと文庫
こちらは、森林の香りの入浴剤とセット。
もりみーだから、森の香りなのかな?
『ペンギン・ハイウェイ』のスピンアウトと前情報をもらっていて、うーむむむ。
実は、『ペンギン・ハイウェイ』は未読なのだ。雑誌掲載時に挫折し、その後、単行本を購入したものの積みっぱなし……。
どこに置いたんだろう……。多分、そこ。いや、あそこ。
それはさておき、この短い作品は、私が苦手だったはずの主人公がいとしくなるような美しい空気を持っている。
子どもなりの独特のこだわりと世界観で接する時、他者の堅い鎧も調子を崩される。老人であれ、子どもであれ。
その独特の間合いが、少し切ない別れと、出会いとを引き立てていた。
世界は捨てたものではないと思える、そんな光が射している。
本編も読んでみようかな、と思った。
« ゆず、香る | トップページ | 別冊 図書館戦争Ⅱ:図書館シリーズ6 »
「小説(日本)」カテゴリの記事
- 紅霞後宮物語(12)(2021.02.19)
- 女たちの避難所(2021.02.06)
- 星をつなぐ手:桜風堂ものがたり(2021.01.17)
- フェオファーン聖譚曲(オラトリオ)op.3 鮮紅の階(2020.12.30)
- 神様のお膳:毎日食べたい江戸ごはん(2020.12.15)
コメント