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2011.07.26

偉大なる、しゅららぼん

偉大なる、しゅららぼん  万城目 学 2011 集英社

力を持つ。
それがほかの人と登場人物の違いである。
そこは、ファンタジーの定式。王道だ。
今度の力は琵琶湖に由来する。
水辺から連想される偉大な存在といえば、あれだ。
ものすごく横道な、あれだ。横道じゃなかった、王道だ。
しゅららぼんは、あれに関わるものなのだ。

ネタバレしないで書こうとすると、意味のわからない文章になってしまうが、その意味のわからない戸惑う感じが主人公につきまとう。
ささやかながら力を持っている主人公、日出涼介は、日常から逸脱しない生活を望んできたからだ。
誰も彼も、できれば、しゅららぼんには関わらずに生きてきたかった。非凡であればあるほど、凡庸な日常が理想となる。
異常な力を持たされることは、これもまた一種の災厄である。と、次の本を読みながら思う。

ほんと、ネタバレしないで書くのが難しいんですけどー。
歴史の裏から、琵琶湖の浦から、財を築いて石走城に住む日出一族。
その日出一族と対立する棗家。もともとの石走城主の血筋である速瀬家。
それぞれの末裔が一同に会することで、これまでの伝統を超えて、歴史が変わっていくのであるが、戦いの行方は意外な方向に転がっていく。
例によって、美男美女が一人も出ない。一癖も二癖もある登場人物ばかり。
なんと言っても衆目を引く変わった人物は、グレート清子。龍と話せる女。最強のひきこもり。サンダルで乗馬しちゃうつわものである。
不器用で誇り高い彼女は、弟の天然な殿様である淡十郎よりも更に高圧的ではあるが、一筋縄ではいかないところが魅力に感じられてくる。

この後、琵琶湖の神はどうなったのだろう。
偶然は三度重ならない。その偶然を起こす機会は二度と訪れない。
引き継がれていくホルモーや鹿男、トヨトミとは違う。
湖の底に眠るしゅららぼんは、それとも、いつか気まぐれを起こすのか。
日出家の力が残っている限り。

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コメント

こんばんは^^
確かにネタバレなしで書くのは難しいですよね。
私はあっさりネタバレありで感想を書いちゃいました。
始めは前置きが長いなと思ったのですが、この世界観の説明は大変ですものね^^;
諸々度肝を抜かれました。特に湖が・・・ってことになるとは^m^
最後は驚きの展開で哀しさもありましたが、前向きなラストでよかったです。

苗坊さん、こんにちは!
後半になるほど、ページをめくるのがもどかしくて、あわあわしながら読んじゃいました。
琵琶湖があんなことになるとは思わなかったですね~。
些少なのか、壮大なのか、どっちにも見えちゃうところが、マキメワールドの不思議の不思議です。

たしかにネタバレなしで書こうとすると難しいねー。
なんといっても、グレート清子は最強でした。色々、圧倒されたー(笑)最後はちょっと切ない感じだったけど、あのラストはきっと!と信じたい。

すずなちゃん、ネタバレなしは難しかったーっ。
私もあのラストは、きっと!と信じています♪

この本、同僚が「マキメの新刊が出てるよ」と教えてくれた時、「ぽぽぽーんみたいなタイトル」と言っていたことが忘れられません。

香桑さん、こんばんは(^^)。
そういえば、グレート清子ってサンダル履きで乗馬でしたね~。
改めて考えると、ホントつわものだ(笑)。
あのラストは、良かったですね。
きっと、あらわれる少年は、変に日出家を意識しつつも、そのうち親友になるんですよ!そう思える、素敵なラストでした。

水無月・Rさん、こんにちは^^
読んだのがずいぶん前になりますが、忘れられない物語のひとつです。
そのラスト、いいですね。そうなってほしいな。
そうじゃないと切なすぎます。

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 舞台は琵琶湖畔。人の心を操ることができる日出一族と、人の時間を操ることができる棗一族の因縁…とここまで書くだけで、前半 1/4 くらいのネタバラシになってしまうな。オフィシャルでもこのあたりまでは書いてるので許して欲しい。  相変わらず人を食った世界設定なのだが、本作は今までとは一味違う。明確に「戦い」が設定されている。 「鹿男あをによし」でも不思議な力が出ては来るが、これは争いに至らない。 「鴨川ホルモー」は確かに戦いの話で、特に鬼のあたりの描写はなかなかすさまじいのだが、どことなく牧歌的な印象... [続きを読む]

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きゃ~!!!、すっごい面白いッ! 万城目学さんたら、素晴らしいわ~! なんかもう、ニヤニヤしちゃう♪ 設定がいい(笑)。湖から力を与えられている、2つの家系。他人を操れるその能力だが、2つの家系の者が力を使うと、互いにだけ聞くに堪えないひどい音が聞こえてくるため、お互いの抑止力になるという。 絶妙ですね♪一族の大人たちも色々大変ですけど、まだまだ未熟な力の使い手の高校生たちが、大活躍。 珍妙なタイトル『偉大なるしゅららぼん』ってのも、いいですね。〈しゅららぼん〉って何さ(笑)。 ...... [続きを読む]

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