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2011.07.01

図書館革命:図書館戦争シリーズ4

図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)  有川 浩 2011 角川文庫

この冒頭。原発のテロから始まる。
なんでこう、ピンポイントで現実とリンクしてくるのだろうか。
小説の中では原発の危機はツカミであって深刻なものではないが、現実を省みれば、このような事態があったときのこの国の反応は、作者の想像と隔たりが大きいとは思えない。
去っていった稲峰司令といい、この小説が今、文庫化されて、改めて発売されることの不思議を感じる。

言論の自由を奪われる時、人はどこまでその始まりに自覚的でいられるのだろうか。
もう既に、私達が生活する社会の中に入り込んでいる検閲を投げかけながら、物語は嵐の中を疾走していく。
郁の恋の行方も、図書隊の未来も、嵐をくぐり抜けた先にしかないから、最後まで走りぬけるしかない。
苦難に負けない勇気だけを握り締めて。

今回が私的名台詞を選ぶのに一番苦労した。この本、名台詞よりも名場面が多いのだ。
風にあおられて傘が壊れた郁に、良化隊員が声をかけるシーンも好きだ。
堂上が郁にカミツレを預けるシーンや、リハビリが間に合わなかったと玄田がごねるシーン。
手塚兄弟+柴崎のやりとりもあれば、大阪のおばちゃんパワーの本領発揮とか、枚挙すればいとまがない。
そこをあえて台詞で選んだら、主人公が入らなかった。
その1「大丈夫だ。お前はやれる」(p.247)
その2「歴史にあたしの名前が残るのよ」(p.80)
その3『「日野の悪夢」の生き残りですよ』(p.114)

この巻にも、「プリティ・ドリンカー」という短編と、著者と児玉清氏との対談がおさめられている。
そこから著者の言葉を引用しておきたい。こういう人が書いている小説なんだと。

人間が本来持っている優しさとか、善意とか。そういうものを信じたいなという、祈りのようなものなんです、私にとって小説を書くことって(p.385)

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小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

ホントに怖いくらいにタイミングが…ねぇ^^;この作品はそういう運命?を持ってるんだろうね。
名台詞に、またしてもそのシーンを思い出してはニマニマしちゃいました☆
そして、児玉さんとの対談。別冊まで続くんだと思ってたので、これで終わりってのには驚きと淋しさも感じました。有川さんの「祈りのようなもの」という言葉印象的だったね。

すずなちゃん、ども。
ほんと、運命だよねー。びっくりするぐらい。
現実の世界に生きている私達は、どれぐらい潜り抜けられるんだろうか。
私も私のできる形で祈っていたいと思います。

はじめまして。
ちょうど今日この本を読み終えました。
ほんとに名場面だらけでしたね!!
デートに遅れた郁に対して堂上が大人な対応する場面とかも好きだし、良化隊の傘の件も、すごくわかります。
最近有川さんを読み始めたばかりですが、がっつりハマりました・・・(ノω`*)
読んでいる本が重なってるのも多いので、また出没させてください。

yocoさん、はじめまして。
TB&CMありがとうございました。
有川さんのファンが増えるのは嬉しいです♪

革命は、シリーズ最高峰の緊張感で、クライマックスにふさわしいと思います。
別冊もベタ甘のラブコメ好きにははずせませんし、そのほかの作品もオススメが目白押しです。

どうぞ、これからもよろしくです。

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