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2011.07.09

彩雲国物語(22):紫闇の玉座(下)

彩雲国物語  紫闇の玉座(下) (角川ビーンズ文庫)  雪乃紗衣 2011 角川ビーンズ文庫

読み終えた。
物語の最後を見届ける達成感がある。
この一冊だけでも読み応えがあるが、最後までシリーズを読み終えたという達成感がある。
まだまだ読んでいたいとは思いつつ、終わりを書いた作者に感謝と敬意を表したい。

前巻までの状況から、どうやって一巻で予告された結末に至るのか。
「軍に藍茈あり、文に李紅あり」に、どうやったらたどりつくのか。
先に結末を読んでしまいたい気持ちをぐっと押えて、一文字ずつ、秀麗を、劉輝を、追いかけていった。

秀麗が秀麗らしく、駆け抜けていく。
残る命は、あと一日。
その一日を惜しみもせずに、駆けて行く。
ただ、彼女の王のために。

未曾有の災害は回避された。
旺季が王位の禅譲を迫る。
劉輝はどう決断をするのか。
王としてできることは何があるのか。

世界は変わることができるのだろうか。
よりよい未来へ、よりよい世界に。
謳うように、祈るように、願うように、でも、それは自分が決めて、動かないと、始まらない。
戦わないことを選ぶ強さは、とても覚悟が要求される。その強さは、誇り高い相手にしか通用しないからだ。
現実には難しいのかもしれない。でも、思い描かないことには、選ぶことすらできない。
その可能性を描くことは、きっと、小説だからこそできる。人が忘れてしまわないように、あきらめてしまわないように、なげやりにならないように。
大人になると理想を保つことは難しくなる。その苦さを旺季とともに味わいながら、若い王と臣下達の成長を喜びながら、本を閉じる。

仕えるに値する王が現れたとき、彩八仙は仙洞宮に集う。
しかし、奇跡は彼らが起こしたわけではなかった。
最初から最後まで、これは人の物語。
その後の日々は、きっといつまでも輝かしかったことだろう。
どたばたと、人々が入り乱れ騒ぎたて、こっそりと八仙が混じりながらも、人の世は性懲りもなく続くのだ。

この記事を書いてしまったら、本当に終わる感じがして、しばし感想を書くのを先延ばしにして何度も読み直した。
できれば、スピンアウトが続かないかなって思ったりもするけれど、この結末に満足している。
秀麗の人生は短かったかもしれないが、彼女はやりたいことをすべて、いや、一つを除いてやりとげたのに違いない。きっと。

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コメント

読み終えた達成感を感じつつ、ずーーっと余韻に浸っていたい気持ちでした。
秀麗は最後まで秀麗で、本当に頑張ったねー!とぎゅっと抱きしめたくなったし、劉輝も最後はよく頑張った。エライエライ!と頭をかいぐりかいぐりしたくなった(笑)

もう1回、読みたくなってきた。笑
いつまで経っても終わらないんじゃないかと心配していたら、こんなにたくましくしっかりと終わっちゃった。
あまりにも登場人物が多すぎて、ファンブックを作ってくれないかな、とか、思いながら読みました。笑

それにしても、秀麗も劉輝もがんばったよね。秀麗は本当は娘を自分の手で育てたかっただろうなぁ。だけど、きっと周囲の人々がいつくしみながら育てたに違いない。
いい、ファンタジーだったね。

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