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2011年4月

2011.04.30

R−18:二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談

有川 浩 小説新潮2011年5月号

うわぁ。書いちゃったよ、この人。
と、思わず、にまにまにやにや笑ってしまった。
論として目新しいとは思わない。友達と同士なら話したことがあるようなことを、堂々と活字で雑誌に。

この主人公、私の中では吉門喬介だということにする。
もちろん、作中では名は明かされていない。
ただ、小説家と編集者の会話である。
会話だけであるが、小説という形式を取って、二次元規制について問う。

ちょうど、図書館戦争が文庫化されたばかりだ。
その後書きや、有川さんと児玉清さんの対談をあわせよんでみてはどうか。
作家から見た、二次元を規制するということの意味と危険。

論評を読まない人にも知らしめ、考えさせる。
彼女は自分が作家であることを最大限利用している。
その自覚と責任感が素晴らしいと思う。そこに作家のプライドを感じた。

2011.04.28

図書館戦争:図書館戦争シリーズ1

図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)  有川 浩 2011 角川文庫

このブログを始めることになった記念の一冊が文庫化された。
恥ずかしいので、最初の記事にリンクはしないぞ、っと。
この本を通じて知り合った人は、幾人になるだろうか。
気に入った本だからこそ多くの人に読んで欲しくて、貸して回るうちにぼろぼろになった。
だから、単行本の1巻は2冊持っていたりする。
今も、シリーズごと、知人に貸したまま、返ってきていない。

というわけで、買っちゃった。
あわせて、『図書館戦争』3冊目。笑
文庫化されるにあたり、アニメ化されたときのDVD初回付録になった短編が収録されている。
てっきり「ドッグ・ラン」が来るかと思っていたら、「ジュエル・ボックス」のほうが来た。

ああ、だめだな。
今度こそ真面目にレビューを書こうと思ったんだけど、にやにやにまにましちゃって書けないや。
本が好きだという人に、ただただ喜んで、楽しんでもらいたい一冊だ。
ラブコメしながら、戦う物語。特に、女の子ががんばる物語が好きな人にはオススメ。
小難しいことを考えるのは嫌いな人もきっと楽しめると思う。
それでも、立ち止まって考えるようになるだろう。こんな世界になったら嫌だ、と。
本を焼く国ではいずれ人を焼く。その言葉の意味を噛み締めてほしい。

私的な名台詞top3をあげて、レビューに代えることとしたい。
その1:「なまはげ?」(p.231)
その2:「その意気やよし!」(p.237)
その3:後生だから無事でいろ。(p.358)
番外:……どうじょうきょうかん。(p.382)

どこもかしこも名場面。選ぶのに迷うな。
出会ってから5年。懐かしい思いなんか吹き飛ぶほど、がっつり引き込まれる魅力を再確認した。

2011.04.04

県庁おもてなし課

県庁おもてなし課  有川 浩 2011 角川書店

可愛い人がいっぱいだ。
男の人に面と向かって可愛いというのはどうやらエラーらしいけれど、女性が男性を可愛いと思うことは、結構多い。
でも、その女性ならではの気持ちをさらっと描いちゃうところが、有川さんらしい。
可愛すぎるぞ、あの人も、この人も。

この本の特筆すべきところと言えば、地方を応援しよう!というコンセプトだと思う。
そのコンセプトにのっとり、著者は単行本で発生するすべての印税を東日本大地震の被災地に寄付することを決めた。
そのブログ記事を読んだ時、なんてすごい人だろうと思った。この記事は、直接の被災者ではない人たちに読んでもらいたい。
引用すると長くなるが、一部を引用して誤解を招くのも嫌なので、「それぞれにできること」と題された記事を読んでほしい。
有川さんの作品だけではなく、私は人柄にも惚れ込む。

高知県の県庁にあるおもてなし課。
この物語はフィクションであるが、おもてなし課は実在する。
おもてなし課を小説にしようとする小説家が出てくる。しかも、新聞に連載だ。
この小説は、まさに新聞に連載された小説であり、読む人は一瞬混乱したんじゃなかろうか。
これって、どこまでが物語だ?
しかも、「有川 浩」という作家名を初見で女性だと看破する人は少ないような気がするから。

もともとアクチュアリティの高い作家であるが、トリッキーなまでのリアルさは「ストーリー・セラー」の一群によってより磨かれた感がある。
パンダについて問い合わせた人は、まさにその罠にはまった人である。
そして、はまりたくなる気持ちはよくわかる。ものすごい説得力に、ついひきこまれてしまうんだ。
だから、巻末に対談があることがよかった。これは物語だったんだと再確認することができる。読者はふんわりと現実に立ち戻ることができる。

私は地方在住者であると同時に、旅行好きだ。だからこそ、こんな風に観光化されてほしいと頷きながら読んだ。
ただ、地方をどのように元気にするか、それだけの物語だったら、つまんなくなっちゃうかもしれない。
そこはそこ、しっかり、ラブ要素も入っている。そして、女の人たちも可愛いが、男の人たちがたまらなく可愛いのである。
登場人物と一緒に面映ゆくなるぐらい、可愛い。
だから、もっともっと応援したくなる。本を閉じるのが残念に思った。

きっと、地方が元気になる方法はある。
もっともっと、元気になる余地がある。
だから、誰もが光を見失わないように祈りたい。心から。

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