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2011.01.04

好き、だった。:はじめての失恋、七つの話

好き、だった。 はじめての失恋、七つの話。(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)  ダ・ヴィンチ編集部(編) 2010 MF文庫ダ・ヴィンチ

ネット書店で先送りにしては品切れになるのを見ていた。
これ以上、先送りにすると本当に手に入らなくなるかな?と思って購入。
アンソロジーはあんまり好きではないので、つい後回しになってしまう。
一番の目的は有川さんだったが、せっかくなので全部読んだ。

  有川 浩「失恋の演算」
双子の兄弟と、兄の恋人の三角関係。
うん。なんかね。
短編だと、ぎゅーんと持ってかれる感じが少なくて、さらっと読めちゃう。
双子って、そんなものなのかな。どうなのかな。
有川さんって、どろどろした恋愛を描くのは得意ではないのかな?と思っちゃった。
綺麗な「手に入らなかった恋愛」の話。

  朝倉かすみ「ノベライズ」  
よくできた小説のような恋愛をした女友達と、小説にならないような恋愛をしている主人公の小説。
どちらの恋愛も不倫なのであるが、相手男性が妻帯者であることを「それでも構わない」と思うか、「そんなの構わない」と思うか。
自分がその人の生活の伴侶となることを欲しなければ、構わないと思いうる余地ができる。
花川に対する卯月の忸怩たる思いが、よく描かれていた。

  梨屋アリエ「Fleecy Love」
恋していたのは友達に、だろうか。それとも、恋に恋していたのだろうか。
思春期の同性同士の極めて親密な交流と、その終わり。
ふわふわとした雲のように、地に足のつかない日々。
こんな年頃の、こんな時間もあったよなぁ、と遠い目になる。
「好き、だった。」というタイトルに、この作品が一番ぴったりだった気がする。

  石原まこちん「タマママーンを探して」
マンガ家の主人公。売れていないマンガ家なので、ほとんど自称マンガ家。
家の中では肩身が狭い。妻が稼いで、自分は子どものお世話。せめて、子どもの前ではヒーローでありたいものだけど。
得意な作風じゃないけれど、知り合いのイメージが重なって、にまにましながら読んだ。
もうしばらく、パパには娘のヒーローであってほしいよね。

  吉野万理子「マリン・ロマンティスト」
コンパクトにまとまっている軽い恋愛小説であるが、品がないなぁと残念。
40代も終わりがけの社長が主人公だ。社員旅行で来た海辺。
二十四歳の若い女性社員に対して、社長と若手の男性社員が性的な対象としてみなしている場面が不快だった。
どうせ社長はふられるのだし、目くじらを立てるほどのことではない、という人もいるかもしれない。
けれども、うさぎさんを読んだ後で読むと、これを女性が書いたことが残念に思った。
そんな風に男性からの視線で性化される気持ち悪さを、この人は感じないのかな、って。

  紺野キリフキ「とげ抜き師」
なんとも不思議な物語だった。魔法の匂いがする。
恩田陸の『エンド・ゲーム』を思い出した。
不思議な職業の一族がいる。彼らの生業はとげ抜き師。
そのとげを抜くのはうまいほうがいいが、うますぎてもいけない。
この世界をもうちょっと覗いてみたくなった。

  宮木あや子「はじめてのお葬式」
泣いた。
どうも、こういうのに弱い。
これも、ちゃんと、「好き、だった。」物語。
パズーのラッパの音を思い出しながら、しんみりと読み終えた。
この曲にも思い出がいくつかあるのを思い出した。
何年も前に行ったソウルの戦争記念館で、閉館を知らせる音楽に使われていたこと。
まだ付き合う前、恋人の着信音がこの曲で、可愛いなぁと思ったこと。
主人公のさっぱりとした気性を、この選曲だけで表しているところがすごい。

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コメント

どもども。
「とげ抜き師」と「はじめてのお葬式」は1冊の本として刊行されてるので、もし機会があったらお手に取ってみてくださいな。雰囲気は全く違った2冊だけど、どっちも私は好きでした!

…んで、有川作品だけじゃなくこの短編集も読んでるので、このコメントにアドレスを貼りつけてみた(笑)良かったら、こちらにもTBくだされ~。(私の方から先にはTBを送れないようなので^^;)

すずなちゃん、TB&CMありがとう♪
すずなちゃんが読んでいないわけがないと思っていたのですが、今度は記事を見つけられました。こちらからTBを送ってみました。

本棚荘と黒真珠、気になっています。
が、積読本が~~~~~っ!!!
じっくり攻めていこうと思います……。ふみー。

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ダ・ヴィンチ2010年2月号掲載の短篇。 [続きを読む]

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「はじめての失恋」をテーマに、有川浩・朝倉かすみ・梨屋アリエ・石原まこちん・吉野万理子・紺野キリフキ・宮木あや子の7人の作家さんによるアンソロジー集。 [続きを読む]

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