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2010.12.28

うさぎとマツコの往復書簡

うさぎとマツコの往復書簡  中村うさぎ・マツコ・デラックス 2010 毎日新聞社

表紙を見て、しばし立ち止まった。
この2人の対談かぁ。
『「イタイ女」の作られ方』を読んで、中村うさぎさんの本はもう読まなくてもいいかな、と思っていた。
が、最近、お気に入りのマツコさんとの対談になると、ちょっと別。
「閻魔、かかってこいや!!」って、閻魔さんもびびるかも……。

旧知の二人なんだそうだ。
サンデー毎日に掲載された対談と往復書簡とで構成されている。
二人の年齢差は15歳。私はマツコさんと年齢が近いので、うさぎさんと同じ年頃の友人との会話を重ね合わせながら読んだ。
年上の友人にはいろいろとアドバイスもしてもらうこともあれば、こういう風に生きていくのかと真似したくなることもある。
と、同時に一回り下の友人たちと自分との関係とも重ね合わせた。
温かく敬慕と心配を寄せてくれる友人達に、まあまあとなだめられては私も甘えているのだ。
励ましたり、たしなめたり。世代の違いもあって、いっそ甘えやすかったり、頼ったり。
そんな思いやりのある関係性が、往復書簡の形だからこそ、浮き彫りに見えてくる。

内容の面でも、性と政治、性と差別といった、彼女達の目線だからこそ語られるいたって真面目な話題が続く。
二人ともそれぞれクレバーな人たちだ。自分の意見を坦懐なくさらけだすことをよしとする。
一人であること、自分であることの落とし前をつけようと、意識している人たちだと思う。
議論と言いながら、相手を傷つける言葉ではなく、それぞれが魂を絞り出すような言葉をつづる。
時に、胸が痛むほどに、切なくなった。

子どもを産み育てない生/性を選んだ私にとって、考えさせられることが多かった。
私は自分探しに熱心ではなかったが、自分のために生きることの難しさや虚しさには思い当たる。
凡庸な自分を受け入れ、平穏な日々を慈しみ、ただ毎日をなるべく丁寧に生きようと志しつつもばたばたと時間に追われるように流されていく。
それでも、これが私らしいと、これが私なんだと、少しばかりは開き直れるようになったのは、ここ数年のことである。
自分の些少さが苦しくなくなる。その自分の心がたどった過程を振り返っては、一層、この二人に親近感を持った。

 ***

私の生きてきた意味を教えて欲しいの。そう、「価値」じゃなくて「意味」なのよ。若い頃は自分に「価値」が欲しかったけど、今では「意味」を求めてる。(p.144)

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» うさぎとマツコ [笑う社会人の生活]
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