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2010.10.20

史上最強の哲学入門

史上最強の哲学入門 (SUN MAGAZINE MOOK)  飲茶 2010 マガジン・マガジン

熱いなぁ。表紙が。
哲学入門書の中では浮きそうな……。
でも、哲学者は格闘家みたいなものだという前提には納得する。
武器は己の肉体の代わりに己の思考、拳の代わりに舌先三寸をもって、高みを目指す。
そのスピリットは、確かに格闘マンガと通底していると言って過言ではない、と私は思う。
論文なんて口喧嘩と似たようなものなんだから。

そういう格闘マンガという、個々の対決をメタ・ストーリーに組み込んだ形式を採用したからこそ、思想の歴史の流れを感じることができる。
砕けた口調、身近なたとえを用いた、内容的には至極まっとうな哲学解説書だ。
一読して頭に入るぐらい、かなりわかりやすく、イメージしやすく、32人の男たちの思想が紹介されている。

惜しむらくは、もうちょっとコンセプトを活かしてもよかったのではないか。
たとえば、格闘ゲームの解説書のように、各キャラのステータスやらパラメータを評価して、特技なんかも紹介しちゃったりとか。
いや、いっそ、格闘のようにもっともっと絡めてみようよ。仮想の空間で議論させてみたらいいじゃん。
……なんてことを要求したら、書く人はとても大変な思いをするだろうけど。

誰の哲学が史上最強か。
そこは各人に触れてもらいたい。

やっぱり、私は哲学が好き。
ぐだぐだうだうだ考えるのが好き。
答えなんて出なくともよい。
この与えられた能力を使っていたい。
考えるのをやめるのではなく。
そういう病なんだよ。これは。

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