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2010.04.26

作家的一週間

有川 浩 Story Seller vol.3 2010年春号

早くも3冊目となったStory Seller。この形で発売されるのは、これが最後だそうだ。
ここに寄せられる有川作品のコンセプトは、共通して主人公がStory Seller。つまり、作家。
そこから、有川さんって実は?と読み手が思いたくなるような設定が活きるシリーズになっている。

この書き出しが素晴らしい。
笑った笑った。このノリ、大好き。
身体の部位を表す専門用語では、エロさを感じないんだけどなぁ。
いちいち興奮しちゃう人って大変よねー。と、揶揄したくなる。

女子トークではありうるネタだけど、敢えて活字にしちゃうところが有川さんの心意気。
こんなところから、見えない検閲があぶりだす意志の存在を描いちゃうのだから。
ショートショート「S理論」も作中作として読むことができ、二重に楽しめた。

本編には関係ないが、途中に差し込まれた写真が微笑ましい。階段で眠りこける猫。
この雑誌、せっかくだけれども、読むのは有川作品だけなのが現状。
でも、ところどころに挟まれた写真のページを見るのも好きなのだ。
目次をの次のページを開いて、京都の桜を思い出した。
哲学の道の、あの桜。あの日の桜を。

Story Seller (ストーリー セラー) Vol3 2010年 05月号 [雑誌] Story Seller (ストーリー セラー) Vol3 2010年 05月号 [雑誌]

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コメント

「作家的一週間」面白かったですね!
Vol2の有川浩作品より、こっちのほうが、だんぜん好きです!

私は、近藤史恵のが読みたくて、これを買いました。
「サクリファイス」は未読ですか?
ストーリーセラーに収められているのは、近藤史恵の最高傑作「サクリファイス」のサイドストーリーなんです。
読まないのは、もったいないですよ~。

牛くんの母さん、こんばんは。
面白かったですねー。出だしからインパクトが大きくて、たまげました。

近藤史恵さんは手つかずの作家さんです。
『サクリファイス』、そのうち挑戦してみます。
お勧めありがとうございます。

冒頭から爆笑だったよね~!
楽しませてもらいました♪

それと同じくらい、テーマの重さも感じました。
作家さんは、多かれ少なかれこういう闘いを繰り広げてるんだろうなーと思ったよ。

すずなちゃん、ども。
戦っているのは、作家さんだけじゃなくて、担当さん達もで、漢前でしたねー。
伏せ字はありかで会議にかけるって…。
私も職業柄、仕事で書く書類は、業態によっては自粛を要する単語が続出なのですが、いつか伏せ字に挑戦してみたい…とイタズラ心がうずいています。

コメントありがとうございました。

軽いノリの話だからこそ、検閲や規制の馬鹿らしさが際立っていたように感じました。
ホント、作者さんや編集さんも大変ですよね。

白い怪鳥さん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます♪

とても笑わされるのだけど、考えてみると怖い話ですよね。
こうやって考える機会を得た人が何人もいると、シェアできてよかったです。

香桑さん、こんばんは(^^)。
あの冒頭は、反則・・・(笑)。
恥じらいを失ってるオバちゃんとしては、「あら~、妙齢の女性作家さんが商業ベースでこんな・・・!」って、楽しんじゃいましたけど。
担当さんたちもそれぞれキャラが立っていて、面白かったです。
いろいろ考えさせられましたけど。
気がつかないところで、いろいろ制限されてるのかも・・・と思うと、イヤですねぇ。

水無月・Rさん、こんばんは♪
おりしも、元タレントの裁判報道が盛んで、この小説を思い出していました。
といいますのも、ネットで見かけた記事では「陰茎」と書いてあった部分が新聞記事では「オレ自身」と書いてあるのを見つけました。
そうかぁ、こういうことかぁ、と深く納得したのでした。

もうすでに迷惑TBやコメントが多いので思い切って書いてみました。笑

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いやぁ~、ホント有川浩さんてすごいよなぁ、と思いますよ{%拍手webry%}。 こういう着眼点を持つことが出来るって、スンバラシイと思います。特に前半部分なんか、普通、妙齢の女性作家なら慄いちゃって書けないんじゃないかと(笑)。さすがはちきん作家さん、肝が据わっていらっしゃる。 〔恒例すぎてしつこい解説:「はちきん」とは、男勝りでサッパリとした気性の、芯がシッカリしている女性をさす、土佐弁です。有川さんの描くはちきん女性は、水無月・Rの目指すところであります。〕 では、有川さん的「作...... [続きを読む]

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