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2010.03.26

キケン

キケン  有川 浩 2010 新潮社

あー、面白かった。
素直にそんな気持ちで本を閉じた。
ほんと、楽しい。わくわくどきどきする感じがいっぱい。
早く最後まで読みたいけれど、最後になると読み終えるのがもったいないぐらい。
最後の仕掛けは、これをやっちゃうって、小説としてどうよ? ずるくない??と思いながらも、うるっとなった。
語り手は誰なのか、わかってはいたけれども、こういう明かし方ってずるいと思う。
そもそも、表紙からずるいっちゃずるいだけれども。

有川さんの言葉づかいは女の子としては時々乱暴なのが気になるが、主人公が男の子ならまったく違和感がなくなる。
舞台はほとんど男子校状態の成南電気工科大学。理系の大学らしく、女子学生は希少品種。
その大学の機械制御研究部、略してキケンも、男子学生だけの集団だ。
男の子だけの集団が本気でばかをするとどうなるか!?

末代までの伝説に残るであろう傑物の部長と副部長。
その二人に日々鍛えられ、キケンな道まっしぐらな新入生たち。
私が楽しかったのは、やっぱり学園祭のエピソードだ。
こういうのって燃えるよね。楽しいよね。負けていられないよね。うんうん。
だけど、こういうばかって、見るよりやるほうが、やっぱり楽しいんだよ。

学生だから許されること、学生のクセにやってのけちゃうこと。誰もが怖いもの知らずで。
自分がしたことに友人がしたこと、見聞きしたことをあわせれば、大学時代が伝説の宝庫である人は少なくないはず。
私にも、とっくに過ぎてしまったけれども、元気がなくなるたびに今でも思い出す日々がある。
その時代を過ぎても、でも消えていない。宝物のような日々はいつまでも輝く。
遊ぶ時こそ、本気にならなくちゃ。ね。

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小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは^^TBさせていただきました。
青春小説ですよね~。本当に素敵でした。
確かに女の子だと多少乱暴に感じますが、男の子だったら口調に違和感は感じなくなりますね。
命懸けの遊びもまた楽しそうでしたし。
学校祭の闘いは見ていて楽しかったです。
最後のはずるいですよね~。
私、地下鉄の中で泣いちゃいましたもん^^;
私も、あー面白かった!
って思いながら本を閉じました。

苗坊さん、こんにちは。
あれは、ずるいですよね~~~。
大事な場面を文章で表さない小説なんて、むちゃくちゃずるいですよーっ。
すっかりしてやられました。
こちらの遊び心を試されるような小説ですね。笑

「面白かったーっ!」その一言に尽きる作品でした。楽しかったね~。
で、あの黒板はね、やっぱりずるいよね~!泣くよ、そりゃ!・・・と文句言いたいのは負け惜しみ?(笑)

負け惜しみますとも!!
わはわは笑いながら読んでいたのに、あそこで泣かされるとは思わないじゃないですか。
もう。

ラーメンが食べたくなります。

香桑さん、こんばんは(^^)。
とっても楽しくて、そして最後に泣かされました。
あのテンポでガンガン進んでいって、ちょっとほろっとさせられて。
ホントに有川さんの物語というのは、元気を貰えます。
色々感じることはたくさんあったんですが、何より楽しかった!

水無月・Rさん、こんばんは♪
楽しかったですねー。学生時代に戻った気分で、気分だけは若作りして読みました!
スピーディで、意表を突かれて、大笑いして、元気になれる本。
でも、ほろりとさせられるんですよね。
有川さんの魅力がたっぷりでした。

面白かったですねぇ!
熱い学生時代を思い出しながら読んでました。
時代は変わっても、学生は変わらず!?
いつでも自由奔放さをもってほしいものです(^^ゞ

じゅずじさん、こんにちは。
いつまでもキラキラしている学生時代の思い出が眩しく、かつ、楽しかったです。
こうしてTBやコメントをいただくたびに読み直したくなって、やっぱり大笑いしたり、ほろりとしてしまうんです。

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