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2009.12.06

コンビニたそがれ堂:奇跡の招待状

コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状 (ピュアフル文庫 む 1-2)  村山早紀 2009 ピュアフル文庫

これはなんのいじめですかーっ!?というぐらい、号泣。
どんな地雷だ。なんの罠だーっ!?
温かな色合いのかわいらしいアイテムが並ぶ表紙。その雰囲気が、とても私の好み。
人からお借りした本だが、好感を持って表紙を開いた。

風早という架空の町には、不思議なコンビニがあるという。
大事なものを探している人は、ここで見つけることができるという。
私が読んだのは二冊目で、その不思議なコンビニと不思議な店主が、当然のように在る。
もしかしたら、一冊目から当然のように在ったのかもしれないが、断片的な情報以外に、そのコンビニのことはよくわからない。
もしかしたら、一冊目に説明があったのかもしれないけれども、よくわからないままで物語は十分に楽しむことができた。
だって、不思議なものはよくわからないものなのだから。

一話目は「雪うさぎの旅」。
ちょっと切ないけれども、微笑ましい。
子どもはいつも魔法の世界に生きている。
迷子になって心細かった子どもも、いつか成長していく。魔法に守られて。
導入部として、穏やかに読むことができる作品。

二話目は「人魚姫」。
いいな、と思った。
大事な人を失った。どんなに大きな喪失も乗り越えて、人は生きていく。
足踏みはしても、後戻りはできない。いつか前に進んでいく。進んでもいいんだ。そういうものなんだから。
その健康的なメッセージに好感を持ったのだ。だから、いいなって。人に勧めたいなって、思った。できれば、立ち止り、足踏みをしている若い人に。
それに、こういうRPGにたとえる感覚は、とても自分に似ている。馴染みがある。そんなところにも親近感を持った。

三話目は「魔法の振り子」。
やられた。それまでは余裕でさくさくと読んでいたのに、この話で涙が止まらなくなった。
大好きなホテルを思い浮かべながら読んだ。私もホテルステイが好きで、遠出するたびにホテル選びに時間をかける。好きなホテルはいくつもあるけど、雰囲気とイメージは長野の犀北館がぴったりかな。
待ち続け、書き続けた主人公の思いが、報われていく。それは主人公が望んだ形ではなかったかもしれないが、存在を認められ、慰められ、癒されていく。
魔法の振り子と聞くと、シュブリエルの振り子を連想したからか。気持ちも揺られ、右に左に振れる。
ちょうど、今が物語と同じクリスマスを前にした季節で、本の中と外が奇妙にシンクロしていたからもしれない。それとも、主人公の設定が自分を重ねやすかったからか。
切なくて、切なくて、切なくて、優しい。クリスマスはどちらかというとやさぐれてしまう私であるが、今年はもう少し優しい気持ちで人波を眺めたくなった。
最近、こういう話に弱いなぁ……。

四話目は「ねここや、ねここ」。
人を見守る人ならぬものたち。
普段は誰も気づかぬぐらいひっそりとして、でも、時には茶目っ気たっぷりに。
同じ街を舞台にして、作者は何冊もの本を書いているらしい。
きっと、どの物語にも、同じ優しい空気が流れているのではないだろうか。
機会があったら、ほかの本も読んでみたいな。そう思った。

職場の近所のコンビニでは流星ラムネは見つけられないかもしれないけれど、明日の昼ご飯はおいなりさんとおでんにしよう。そうしよう。

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コメント

不思議なコンビニは1冊目から当然のように在ったよー。
なので、私としてはあのお兄さん目線のお話も読んでみたいなぁ、と思ったりもして。
・・・てか、おでんが食べたい(笑)

「魔法の振り子」は切なくて切なくて切なくて・・・もう、堪らなかったですね。

すずなちゃん、ども。
そうか。おでんの罠だったのか。
店長さん目線のお話はないんだー。それって読んでみたいですね。
おだしの味見をしていて、うまく行った日には、ぴこんと耳が立って。
力作おいなりさんを大量に買っていくお客さんの時には、しっぽがゆらゆらするんだ。

一冊目情報、教えてくれてありがとうです♪

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