2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

著者名索引

香桑の近況

  • 2017.1.4
    2016年 合計50冊
    2015年 合計32冊
    2014年 合計26冊
    2013年 合計32冊
    2012年 合計54冊
    2011年 合計63冊
    2010年 合計59冊
    2009年 合計71冊

    合計323冊
無料ブログはココログ

« クォン・デ:もう一人のラストエンペラー | トップページ | 魔法の使徒(上・下):最後の魔法使者1 »

2009.11.30

武士道エイティーン

武士道エイティーン  誉田哲也 2009 文藝春秋

とうとう、ここにたどりついた。最後の夏。18歳の、高3の夏。
なーのーにー、なんでそういうことが起こるかなぁ?
やきもきしながら、2人の成長を見守ることになる。
彼女達は変わらず、元気で一生懸命で、だからこそ爽やかで、好感が持てる。

香織と早苗。人によって、どちらに自分を託すか、それぞれだろう。
『武士道シックスティーン』『武士道セブンティーン』と、これまでは香織と早苗が交互に語られる形で進められてきたが、『エイティーン』では合間に、早苗の姉や桐谷先生の若かりし頃、あるいは、吉野先生の伝説「実録・百道浜決戦」といったスピンアウトが差し挟まれることで、群像劇といった趣もある。
でも、こんなにローカルでいいのかな。プラリバとか、それって何?って思われないかなぁ。

いろんな人の、いろんな人生、いろんな歴史、いろんな思いが積み重ねられ、織り込まれ、より合わさり、今この場にたどりつく。
一人一人は、どこでどんな因縁があったかを知るべくもないが、それでも、あるべくして、なるべくして、今がある。
その不思議を、物語の中だけど、感じることができた。

少女達は高校を卒業し、大学へと進学する。
確かに、18歳というと、高校3年生の途中から大学1年生(あるいは浪人1年目)の途中までだ。
高校三年間での剣道にかけた生活は、大会が終わった時から、就職や進学へと視界を転じることが要求される。
いつまでもいつまでも、剣道の高みだけを目指すことが誰にでも許されることはない。
やればできるとか、願えばかなうというのは、どこか嘘だ。
剣道をするにも、どこで、どのようにするかを考えなくてはいけない。高みというのは、どの高みだ? 大会か? 技術か? 指導か? それとも、収入か?
生活の糧を得ることを考えなくてはならない。仕事をしていくならば、剣道を活かすのか、まったく違うのか。自分の身体や能力が、それ以上の高みを許さぬこともある。
剣道のみならず、どのようなスポーツであっても、プロとなる道があるスポーツであったとしても、どこかでそれ以外のものを見つめなくてはいけない時がつきつけられる。

道のりは人によって違えることもあるだろう。異なる道に進むこともあるだろう。
だけれども、目指すところはきっと交わる。一つになる。どこかできっと通じ合う。
たとえ、真横にいなくても大丈夫。どこか遠くにいる人が、同じように頑張っている人がいることか、きっと支えになる。
香織と早苗にはもちろん、レナや田原など、すべての頑張る女の子達に応援を送りたくなった。
これからも頑張れ。この先も人生は長い。ずっとずっと、頑張れ。あきらめるな。
君は一人じゃない。きっと頑張れる。大丈夫だよ。

武運長久を、祈る。

« クォン・デ:もう一人のラストエンペラー | トップページ | 魔法の使徒(上・下):最後の魔法使者1 »

# 九州縦横」カテゴリの記事

小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

ホントに、最後にこうくるかーっ!な展開だったねぇ。
いつも以上にハラハラドキドキしました。

実は、このレビューを読んで泣きそうなんですけど^^;

>これからも頑張れ。この先も人生は長い。ずっとずっと、頑張れ。あきらめるな。
>君は一人じゃない。きっと頑張れる。大丈夫だよ。

うんうん。頑張れ、頑張れ。
・・・と彼らに向かって呼びかけつつ、なんだか自分に言い聞かせてるような気分になっちゃったよ(笑)

TBが上手く飛ばないようなので、また挑戦します~。ごめんね~。

すずなちゃん、ども。TBはちゃんと届いていましたよーっ。ありがとうございます。
ちょうど応援したい人がいて、その人を思い浮かべながら書きました。だからかな。

すずなちゃんも、頑張れ~。
一人じゃないよ。普段は離れた場所で生活をしているけれど、いつも応援しているよ。大丈夫。

香桑さん、こんばんは(^^)。
わぁ、ラストに「武運長久を、祈る」って入れたの、お揃いになりました~♪
とにかく武士道少女たちの、爽やかで真っ直ぐで清々しい成長が、とても楽しく、気持ち良かったです。
あと、今までの香織&早苗の視点だけじゃなく、ほかの人たちの物語があるのもすごく良かったです。これだけの素晴らしい人たちに囲まれてるから、彼女たちはのびのびと成長して行けたんだなぁって。
ウキウキ、ワクワクしながら読んだ、とっても素敵な作品でした!

水無月・Rさん、こんばんは♪
お揃いなんですね~っ! おお。お揃いだ~!笑
香織&早苗の成長がまぶしくて、三作を通して、世界がきらきらしていたような気がします。
気持ちいい読書でした。お気に入りの、永久保存版のシリーズです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/183237/32429445

この記事へのトラックバック一覧です: 武士道エイティーン:

» 武士道エイティーン(誉田哲也) [Bookworm]
武士道シリーズ3作目。 [続きを読む]

» 『武士道エイティーン』/誉田哲也 ◎ [蒼のほとりで書に溺れ。]
やっと読めました、誉田哲也さんの『武士道エイティーン』{%びっくり2webry%} 『武士道シックスティーン』『武士道セブンティーン』に続く、〈武士道シリーズ3部作〉の完結編です。 予想と違って、黄色い表紙じゃなかったけどね(笑)。黄緑色でした。 いや~、ラストシーン、ちょっと泣きそうになった…。 一緒ではなく、だけど二人が歩いていく武士道、清々しい!やっぱ、いいです、武士道少女!... [続きを読む]

« クォン・デ:もう一人のラストエンペラー | トップページ | 魔法の使徒(上・下):最後の魔法使者1 »

Here is something you can do.

  • ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン
    子どもとともに途上国の地域開発を進める国際NGO

最近のトラックバック