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2009.11.09

アガルタ・フィエスタ!(4):祭りの終わり

アガルタ・フィエスタ!〈4〉祭りの終わり (電撃文庫)  三田 誠 2007 電撃文庫

最終巻である。
やっと借りることができ、順番を繰り上げて読んだ。
そして、終わっちゃったー。

ここまで来て、80年代頃までの日本のSFを思い出した。私が読んでいたのは、小説じゃなくてマンガだったのであるが。
真っ先に思い出したのは、神坂智子のシルクロード・シリーズだ。
ほかにも、水樹和佳『イティハーサ』であったり、山田ミネコのハルマゲドン・シリーズなんてものもあった。
エスニックな舞台と、過去と未来が交錯し、地上と天上が交流する。
壮大な世界観を背景に、滅び行くものの微かな退廃と倦怠と憂鬱をにじませる空気。
懐かしいなぁ、と思った。

主人公まどかと、そっくりさんの早鬼。一巻から始まった対決に決着がつく。
まどかをサポートするのは、詩奈、クロード、グラコス。
別働隊は、雛乃さんにラサ。援軍?はククルカンと伯爵。
人質となっているのは、イセリアとアルシア。
早鬼に味方するのは唯一、水蓮だけ。
登場人物が勢ぞろいして、まどかと早鬼の根源と、アガルタの結末が、それぞれ明らかになっていく。

相変わらず、父親不在の物語だ。
三田さんの話は父親不在がデフォルトなのかな?
不在の父親に対抗して、エディプス期を乗り越えて成長していくことはできるのか。
まどかにとって、ある意味、父親の代替となったのが早鬼であったのかもしれない。

今はもう失われて取り戻せない、あの時、あの場所から。
そこから紡がれる祈りは未来へ。
そこへと振り返る祈りは聖地へ。
誰もが幸せになりたくて祈る。その力が、困難を乗り越える。
とてもハッピーな終わり方が、この明るくて元気のよい物語にぴったりだった。

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