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2009.08.30

イスカリオテ(3)

三田 誠 2009 アスキー・メディアワークス電撃文庫

英雄は呪われた。

いや、英雄は呪わなければらない。
救世主が処刑されたように。裏切られなければ、彼の復活はなかった。
聖人が迫害されたように。殉職することがなければ、列福することはなかっただろう。
呪われてこそ、英雄は英雄になる。英雄には悲劇が約束されているものなのだ。

呪われた英雄の末路として、九瀬諌也の親友と名乗る男が現れる。
壬生蒼馬。青ざめたる馬に跨る者は、死神と決まっている。
その断罪衣は、ロギヌス。得物は、規格外に長い刀。
ロンギヌスなら槍がよかったなぁ。白黒の槍対決だったらよかったのにー。
そこだけ不満。むーん。

朱鷺頭玻璃のもう一つの顔のほうが、だんだんと重要度をあげていっている。
ベスティア達が何を望むのか。物語はまだまだ続きそうで先が見えない。
ノウェムが徐々に感情的になっていくところが微笑ましい。
その手を握っている限り、イザヤは簡単には堕落できない……はず。

本物の英雄にならないほうがいいと思うよ。

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