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2009.07.04

水のかたまり

坪内稔典 2009 ふらんす堂

表紙に惹かれて手に取った一冊。
帯には、「七月の水のかたまりだろう カバ」と句が書かれている。
七月にふさわしいと思って、手に取った。しかし、カバ。なぜに、カバ。

句集は、一気に読むよりも、少しずつ味わうほうが好きだ、
その日の気分で開いたページを、ひとつ、二つ。
さまざまな場所で、さまざまな季節に詠まれた、世界一短い詩。

短いにもかかわらず、目の前に景色が広がるような爽快感がある。
どんな景色を描いたのか、気持ちが込められているのか、想像力を総動員。
思わず笑みがこぼれたり、うっとりしたり、よくわからなくて首を傾げたり。
取り合わせや組み合わせが面白くて不思議で、驚いたり笑ったり。

動物園の光景が多い。カバだけじゃなくて、サイもキリンもゾウもダチョウも出てくる。
この日の庭には、枇杷の木があるのかな。柿の木も。猫がいて、仔猫も生まれたり。
海鼠はデカルト、ウニはニーチェ。ウィトゲンシュタインは台風。
遠賀川に筑後川、嵐山と伏見、気仙沼や佐多岬、ケープタウンにアムステルダム、江ノ電。
俳句を詠むためには、辺りに目配りし、周りを楽しむ、開かれた心が必要だ。

言葉遊びの多い人だなあ。似たような音、同じ音を繰り返すところを楽しんだ。
オヤ○っぽいと書くのは、失礼に当たるような気がするけれども、これってオ○ジっぽいよね?
象のお尻の連呼はもりみーを連想してぷぷぷと笑ってしまった。京都繋がりでもある。
が、一番のツボは高見盛。不意を突かれた。作者の意図と無関係なところで笑っていることには自信がある……。

では、気に入ったものを3つ。

 カントより妻が難解冴え返る
 黒猫は黒のかたまり麦の秋
 あの人はリアス海岸月のぼる

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