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2009.07.06

植物図鑑

有川 浩 2009 角川書店

私ってばかだ。
家に帰るのを待てずに、職場に読みかけの本を持ち込んだ。
合間に読んで、にまにまと顔がゆるんでアヤシイ人になった。そこまではいい。
253ページでやられた。ぼろっと涙が出たら、後は止まらない展開。仕事の合間にぐしょぐしょになってどうする! 有川さんの本を職場に持ち込んだのが間違いだった。
しかも、読み終える前に忙しくなり、後ろ髪をひかれながら業務に戻り、終業後、暗くなる駐車場の車の中で残りを読み終えるまで家路につけなかった。こうして書いてみると、子どもの頃と行動パターンが変わらない。
有川さんだからハッピーエンドを信じていてもよかったはずなのに寸暇を惜しんで読みたくなったのは、そこが物語の力だと思う。
携帯小説は読まないと心に難く決めて、第一話だけは短編集で読んでしまったものの、ここまで甘あまな小説とは思っておらず、見事に撃沈。

表紙を開くと、作中に出てくる植物のカラー写真。巻末には、作中に出てくる料理のレシピ。
各章毎に、章題に合わせた植物の写真もあしらってあり、植物図鑑らしさも漂っている。
でも、もちろん、ただの植物図鑑じゃない。
お待ちかねの長編の王道の恋愛小説に、我が身を重ねてみたり、我が身を忘れてみたり、もだもだ、もだもだ。
ああ、でも、なんで、誕生日のシーンでやられるかなー。ハッピーなはずのシーンで涙が出てくるなんて。
記念日をきちんと憶えている男性と出会った試しがないので、イツキの濃やかさにぐらんぐらんと揺さぶられた。有川さんの描く男性は、いつも本当に素敵。
躾のよいワンコ。噛まない、お行儀のよい、同居人。しかも、料理も上手。こんな素敵な落ちモノ、拾いもの注意と友人にどれだけ注意されたとしても拾わねば。
親密になる過程から空白の一年まで、主人公のさやかの気持ちに寄り添って、誰かを愛しく思うその気持ちを存分に味わった。
読み終えて、ぐったりと快い疲労感に浸っている。これを癒すためには、もう一回、最初から読んで……無限ループ突入決定。

私も名前を憶え間違えているものが一つあったことに気づいた。
小説中には、ネジバナと紹介されている植物であるが、母からは「モジズリ」の名を教えてもらっていた。
万葉集で「陸奥のしのぶもじすり誰ゆえに〜」という句を見るたびに思い出していたが、検索をかけてみたらモジズリのほうが別称だということを初めて知った。優雅な名称なのになぁ。
イタドリも、私はギシギシ、スカンポ、スイバといった名称のほうが馴染みがある。小学校の遠足で山登りしたとき、勝手に取って食べていたものだ。山際の住宅地に住んでいて、結構、野性児ライフを満喫していた。
イヌノフグリの名前の由来は私も知っていたが、これを見ると山岸涼子『天人唐草』を思い出すところで、年齢がばれそうだ。

なお、ピーマンは、千切りしてレンジで1分チンして、ポン酢が好きです。おかかは、ありでも、なしでもOKです。
でもって、大量のクレソンはゴマ和えがいち押し。鶏肉で肉団子を作って、ベトナム風のスープにするのも好き。

この本を大好きな人にあげた。大事に取ってあるという。
彼がこの本を開くことはあるのだろうか。この本でよかったのだろうか。少し悩む。
一緒に歩いていたかったよ。こんな日常を過ごしたかったよ。そばにいてほしかった。
泣いて、泣いて、泣いて、止まらない日々を知ってもらえるのなら、いいのかな。
待っているのとはちょっと違うけど、私は私の都合であなたを好きでいるから。
でもね、あなたが幸せになった時、大事な人がそばにいるなら、この本は読まないでおいてほしい気がするよ。もう忘れてもらったほうが幸せになるのなら、それでもいいんだ。
あなたが幸せでいてくれるなら。私の大好きな人。大事な、大切な、ただ一人の恋人。

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小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

以前、図書館戦争の購入を勧めてもらったナオです。
あれからDVDも初回盤を購入しました!
ハマりました・・・。

その後海の底を買って今はまだ棚で熟成してます(笑)

植物図鑑は本屋さんがどこも売切れでまだ手に入れられてなくて、今一緒にお話できないのが残念ですが、
買えた時が私の読み時なのかな、と入手できるのを楽しみにしてるとこです♪

ナオさん、お久しぶりです。
はまりましたか! お仲間が増えて嬉しいです♪
DVDも買い揃えましたんですね。そこまで読んで、ほんとの最終話ですもんね。

有川さんの甘ーい成分が、「植物図鑑」ではぎゅっと凝縮されていますよ~。
いつかぜひ、さやかとイツキの物語を堪能されてくださいね。
また、お待ちしています。

どもども。コメントが遅くなった;;;

怪しい人になったり、号泣したり、今回も忙しい読書となりました(笑)読み終わるとグッタリ;;;疲れるけど、すぐに読み返したくなるよね。
作品の内容だけでなく、登場する野草や野草料理も楽しませてもらいました。田舎育ち(今は田舎暮らし!/笑)なので、テンションが上がったー☆
「ネジバナ」の別称が「モジズリ」なんだ!なんか、逆の方がシックリくるような気がするね~。

どもども。もう何回読み直したかわからなくなっちゃったよー。そのくせ、「ノイチゴ」以降、特に「巡る季節」ではまだまだ号泣できます! 寝る前に読んじゃいかんですね。翌日がひどいことになるのを今週は毎日リピート。笑
なんかもう、この本、大好きです。

ほんと、テンションがあがりました。
土筆は摘むのと、ハカマを取るのは好きだけど、食べるのは嫌い……。とか、次々に個人の体験談が出てきちゃうんですよね。
もうおりしも、狩は終わりがけの季節ですが、それが残念なぐらい。
例年だと、もうじきご近所の農家からクレソンをいただくので、それを楽しみにしています♪

香桑さん、こんばんは(^^)。
長男&次男が夏休みで家にいるというのに、読んで身悶えした、ダメ母でございます(笑)。
彼らが白い目で見てるのが分かってても、やめられるわけがないっ!・・・こういうの、教育上よろしくないかしらん(笑)。
・・・いやいや、たいへん高濃度な、ベタ甘ラブロマでしたねぇ~♪
イツキのカッコよさ、さやかの潔さは、ホントに素敵です。
はちきんの愛があふれている!スンバラシイ!と、相変わらず壊れた感想を勢いで書き散らしました~・・・(^_^;)。
良い師匠と巡り合えたら(←自信がない)狩りに行きたくなる、素敵な物語でした。

水無月・Rさん、こんにちは♪ やめられませんよねーっ♪♪
本を読むのはこんなに楽しいことだと、子どもさん達への教育になっているはずです。いいことです!笑
冗談じゃなく、親がハッピーであることは子どもの教育上とてもとても大事なことだと思いますので、水無月・Rさんが有川さんから元気や幸せを汲み取ることは子どもさんの役に立っていると思います。

道草生活は楽しいですが、一人で始めるのは無謀と紙一重の危険性がありますものね。
私も上に書いた師匠が引越したため、一人ではよくしなかったです。身につくまでには至ってない気がします。(^^;;

こんにちは。TBさせていただきました。
有川さんの本を読むと、何だか恋がしたくなります。
幸せな気分になるんですよね^^
最近はないですが、ヨモギがそこらじゅうに生えているので、それを摘んで祖母がよくヨモギ餅を作ってくれてました。
自分で作った事はないです^^;
つくしは昔食べた事があって、多分下ごしらえが良くなかったと思うんですけど、不味くて^^;ちょっとトラウマです。
でも、この本を片手に、周りを散策したくなりました。
誕生日シーンは私もぐっときました。
偶然にもさやかと同じ誕生日の私は同じような経験を幾度となくしているので、こういうお祝いをされたらコロッといってしまいます^^

苗坊さん、こんにちは。お返事が遅くなりました!
つくしが苦手な仲間が増えて喜んでいます。あれって美味しくないですよね?(^^;;
この本を読んで、狩りに出かけたくなった人は少ないない気がします。
来春が楽しみですね。

あなたが幸せな気分になれてよかったよかった。
いつか素敵な恋が、あなたの上に訪れますように。

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水無月・R大絶賛!読んだら即萌え!萌えの女神降臨!{%キラキラwebry%}の有川浩さんですよ~! 本作『植物図鑑』も、ばっちり高糖度な「ベタ甘ラブロマ」です。 もう~、きゅうきゅう言いまくりです。鼻が、鼻が鳴る!やっぱり、理性大崩壊なわけで。 毎回言ってるんですが、水無月・Rに有川作品の事を書かせると、大長文&大暴走なので、お付き合いいただける心の広~い方だけ、続きをどうぞ(^_^;)。... [続きを読む]

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