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2009.05.24

猫の本:藤田嗣治画文集

猫の本―藤田嗣治画文集  藤田嗣治 2003 講談社

レオナール・フジタ。
その人の絵は、女性の肌を独特な乳白色で描いたことで有名だそうだが、猫がよく出てくることでも有名だ。
特別展のポスターを見ていると、なんとなく居心地の悪くなるような絵だと思って、私は見に行かなかった。
代わりに、見に行った家族が御土産に買ってきたのが、この本だった。

猫が可愛い……とは言えないかも。
やまと絵風に描くと半端にリアルで、猫は可愛いというより不気味になる気がする。
特に、目が。
けれども、めんそう筆と墨で描かれたふんわりとした毛並みの柔らかさは、ほかに見ないほどで撫でてみたくなるほどだ。
だから、ころんと丸まったり、のんびりながながと寝そべっている姿の猫だけ、選んで眺めていたりする。

藤田は猫には「ひどく温柔かな一面、あべこべに猛々しいところがあり、二通りの性格に描けるの面白い」と書き残しているそうだ。
複数の猫が争っている図は、観察している人ならではで、画家がまぎれもなく猫と身近に暮らしていたことを実感させられる。
それがまた、ひどく躍動的で、まことに猫らしい猫の絵なのだ。

この本には藤田のエッセイもいくつかちりばめられており、画家に興味のある人には手に取る価値があるだろう。
画家には興味がなくとも、1920年代にフランスに留学していた日本人の生活が垣間見えることも面白い。
路上で捨てられていたような猫を拾い上げて飼っていたことや、フランスに留学しながらも日本の筆と墨にこだわったこと、帰国してからも忘れえぬフランスへの思慕の念など、文章を読むことで藤田の印象が少し変わった。

森見登美彦『恋文の技術』に何度も藤田の名前が出てきたが、何度見返してみても、猫も怖いが、女性はもっと不気味である。
総じて私は苦手なのですが、だんだん、見慣れてきた気がします。

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