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2008.10.07

きみが見つける物語:恋愛編

きみが見つける物語    十代のための新名作 恋愛編 (角川文庫 あ 100-105)  角川文庫編集部(編) 2008 角川文庫

コンピレーション・アルバムのような短編集。
角川文庫が「十代のための新名作」と銘打って、様々な作家の短編をテーマごとに編集。60周年を記念して、読者層の新規開拓に乗り出した感じがする。
こういう短編集から気に入った作家さんを見つけることができたら、ほかの本にも手が伸びやすくなるというものだ。いい企画じゃないか。
私は有川浩「植物図鑑」目当てに購入したが、一連のシリーズはどれも顔ぶれが豪華で、手に取るときに目移りした。ただし、発表済のものばかりなので、本をよく読む人は要注意。
今回は、有川浩「植物図鑑」目当てに購入。またも、つられちゃったよ。

  梨屋アリエ「あおぞらフレーク」
うん。十代向けって感じ。
主人公が中学生なので素直にそう思った。
かといって、気恥ずかしいというよりも、物悲しい感じがした。
主人公の美野里の戸惑いはよく伝わってくるし、そこは共感できる。
不思議な個性のアイデアも楽しいし、ほかの子達はどんな風に描かれるのか、好奇心は持つ。
だけど、美野里の人の痛みに鈍感なところが、自分が大事だと開き直れてしまうところが、私はあまり好きになれなかったのだ。
失恋の苦さだけじゃなくて、後悔の苦さも味わえる子であってほしかったなぁ。

  乙一「しあわせは子猫のかたち」
既読。こういう作品は好きなんですけどね……。嘆息。

  山田悠介「黄泉の階段」
二つ続いて、死者に関わる物語。これって、多分、山田作品初読み。
主人公の気持ちに寄り添えなかったのがつらい。私自身は日付を憶えることがとても苦手だから、神社の階段、すぐに登らせてもらえなくなっちゃいそう。
うーん。これまで気になるけれども手を出してこなかった本もあるんだけど、このまま特に取り上げなくてもいいかも、という気持ちになった。
韓国映画『アメノナカノ青空』を連想したのも、いろいろと個人的な訳あって、微妙にいや~な気持ちになってしまった一因だろう。あうー。

  有川 浩「植物図鑑:Paederia scandens var. mairei」
目的の品。そか。第一話はヘクソカズラであったか。
小学生の頃に友達から名前を教えてもらい、一発で憶えた野草。ほんとに、姿かたちは楚々として、色合いは大人びて落ち着いた、なかなか綺麗な花なのに、この名前。この臭い。
さて、物語のほうはといえば、いつも通り、さくっと引き込んでくれる。イツキという「躾のできたよい子」を捨て犬のように拾ってしまったさやか。
続きが気になる……。続きが気になる人は、携帯サイトにアクセスするように書かれているが……我慢我慢がまんーっ!!
男性のほうがお料理が上手なのも、有川さんのデフォルトになってきた気がする。
  
  東野圭吾「小さな故意の物語」
東野作品も初読みかも。たくさん作品を出している人は、どこから手をつけていいかわからなくなる。
高校を舞台にした、墜落死。自殺すると思えない友人の死をめぐる推理。
思うに、死というものは概ね不可解なもののような気がする。ついさっきまで生きていた人と交流不可能になる、圧倒的な他者性が眼前する現象だ。その断絶を受容するために、生き残された者は様々な努力をする。死の理由、死の原因を探ろうとするのも、そういう努力の一種である。
ところが、私は死は死として受け留めようとする癖があるので、こういう推理小説の発想に繋がらないんだろうなぁ。死者は生者の理解の向こうにあるのだもの。自分が推理小説にあまり惹かれない理由に思い当たったのも面白かった。

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コメント

本当に「我慢我慢がまんーっ!!」と叫びたくなる有川作品だったね^^;;;早く本として刊行されないかなぁ。
東野作品初読みっていうのは意外でした。そういえば推理小説って読んでないねぇ・・・。

まだ、我慢してますぅ。
早く本として刊行してほしいですね。>植物図鑑

うん。最近、推理小説はあんまりはまらないみたい。
ジャンルとして嫌いじゃなかったはずですが、人が死んだり殺したりする話はなるべく避けたくなってしまったからかな……。
それと、推理ものこそ、一気読みしたくなるから手に取る勇気がいる気がします。

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