2023年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

著者名索引

香桑の近況

  • 2022.2.25
    2021年 合計28冊 2020年 合計38冊 2019年 合計55冊 2018年 合計33冊 2017年 合計55冊 2016年 合計50冊 2015年 合計32冊 2014年 合計26冊 2013年 合計32冊 2012年 合計54冊 2011年 合計63冊 2010年 合計59冊 2009年 合計71冊 合計596冊
  • 2019.1.25
    2018年 合計33冊
    2017年 合計55冊
    2016年 合計50冊
    2015年 合計32冊
    2014年 合計26冊
    2013年 合計32冊
    2012年 合計54冊
    2011年 合計63冊
    2010年 合計59冊
    2009年 合計71冊

    合計475冊
無料ブログはココログ

« 西城秀樹のおかげです | トップページ | (DVD)図書館戦争3 »

2008.10.28

先輩と私

先輩と私  森奈津子 2008 徳間書店

そんなわけで、息抜きの一冊。
違うものを抜くように、帯にて指示が入っているが……。
帯の指示はもう一つ。帰宅してから帯と表紙をはずすように書かれていた。
その通りにしてみて、納得。これは人前でははずしてはいけない。
表紙をはずして提供する図書館では、この本は書架に並ぶことがないだろうなぁ。

本屋さんにこの人の本が並んでいるのを珍しく思って、つい買っちゃった。
しばらくあの本屋さんには行けない気がする。

つまりは、今度もエロと笑いの絶妙な競演であり、それも女性ばかりのエロであり、多分にSM要素も入っているわけだ。
とはいえ、エロといっても、この作者が書くエロは、あっけからんとして、堂々としていて、なんだか陽性という感じ。
ささやかな恥じらいやつつしみはありつつも、性に伴う後ろ暗さを感じさせないところが、魅力なんじゃないかな。

ある女子大学にて、官能小説を極めんとする好色文学研究会と、私小説を出版するエロティック文学研究会が対立している。
この対立は、前者がオナニスト、後者がレズビアンという対立でもある。ただし、どちらも女性の性的解放を目指すところは共通である。
こういう設定でばかばかしいと、ひいちゃいけない。フェミニズム・ベーストのコメディなんだから。
小難しいことを考えずに読んでも十分に楽しいのだけど、考えてみても楽しい。いろんなものを逆手に取りながら、ネタにしてみせる手腕が見事なのだ。
ここではその小難しいことをいちいち書かないが、後書きを読んでも、主人公らの会話を見ても、著者の官能小説というものの理想が感じられるのも面白い。

とりあえず、目の前で自分の文章を朗読されることは、確かに立派な羞恥プレイだよなぁ。うむうむ。

« 西城秀樹のおかげです | トップページ | (DVD)図書館戦争3 »

小説(日本)」カテゴリの記事

**女子校にて**」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 先輩と私:

« 西城秀樹のおかげです | トップページ | (DVD)図書館戦争3 »

Here is something you can do.

  • 25作品のレビュー
  • 80%
  • グッドレビュアー
  • プロフェッショナルな読者

最近のトラックバック