カラフル
これはずいぶん前に勧められたが、読む勇気がなかなか出なかった。
読み終えた今にしてみれば、もったいないことをしてきた。
『幽霊人命救助隊』とセットにしておきたい設定だ。
自殺という視座から生命や人生を考える。
高校受験を間近にした14歳の少年を生き返らせ、生き直させる魂の修行。
軽快な文体で、いかにも普通に語られるので、設定の奇抜さを途中から忘れていた。
死について考えてしまう10代に勧めたい。
平凡でいいじゃん。悪いことは続かないんだよ、って。
病院で読むと、自分は大丈夫か?という妙なスリルがあった。
麻酔から目が覚めただけで、おかしな天使とは出会ってないよね?と。
本選びを間違えたと何度も思った。
しょうゆの香りの唐揚げにココナッツドーナツ、目玉焼き。
絶飲食あけには、どれもこれも美味しそうでした。そういう意味でも、本選びを間違えたと思ったりなんだり。
そして、美味しいご飯には愛情がこもってないわけがないのです。
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