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2008.09.26

龍のすむ家

龍のすむ家  クリス・ダレーシー 三辺律子(訳) 2003 竹書房

「下宿人募集―ただし、子どもとネコと龍が好きな方。」

すずなちゃんのブログBookwormで、この一文を読み、この本を飛びつくように買った。
そのわりには、一年以上も積み重ねていたが……。

いかにもイギリスらしい風合いのファンタジーだ。
家の中、近所で起こるファンタジー。
世界を揺るがすような大きな魔法が出てくるわけではないけれども、身近なところにも魔法があるかもしれないとわくわくするようなファンタジーだ。
ガウェインやグウィネヴィアという竜の名前を見ても、イギリスらしくて嬉しくなった。
個人的には、マリオン・ジマー ブラッドリー『アヴァロンの霧』を読んで以来、グウィネヴィアは女王の器じゃないと思っていたりするけれど……。

これは、内なる炎(原題 The Fire Within)の物語だ。
龍そのものが主人公ではなく、ひそかに龍がすんでいるような家に住んでいる、どこか風変わりな家族と、主人公デービットが出会う。
竜は内側に炎を燃やしているものだが、主人公だって情熱という炎を持っているのだ。
主人公はガズークスという形を得て、自分の内なる炎が文章を書くことに向いていることを知り始める。

ネコは物静かな英雄だが、子どものほうは落ち着きがなく聞かん気の強いお嬢ちゃん。
子どもの目線で読んだら、大人がなかなか言うことをきいてくれないもどかしさに共感するかもしれないが、大人の目線で読むと「少しは落ち着けー!」とルーシーに言ってしまいそうになる。
その母親だけあり、下宿の主人リズもかなり気が強い。怒ったときは手ごわい。
リズに竜とくると、中山星香『花冠の竜の国』という昔懐かしいマンガを思い出した。
もう一つ、物語に欠かせず、出番が多いのが、広場や公園のハイイロリスたちだ。
ルーシーの内なる炎は、もっぱらリスたちに向けて燃やされており、主人公も巻き込まれていくのだ。

子どものとき、人形や置物と話せた人はいないだろうか?
あなたの心の中の友達だったぬいぐるみや人形はなかったたか?
その声を聞くことができるのは、あなたしかいなかったとしても、心の友と一緒に心の中で冒険の日々を送った思い出を、かすかに憶えてはいないだろうか?
おそらく子どもたちなら、きっと自分だけの特別な竜を見つけることができるに違いない。
もしかしたら、大人だって。
というか、私も特別な竜が欲しい~~~。

読み終えても小さな竜たちには謎がいっぱい残されている。
秘密を知りたければ、二作目を読むしかないらしい。
アイリッシュ・パブでシェパーズパイを食べたら、次作にとりかかる準備完了。

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コメント

こんにちは。
下宿人募集の張り紙はネコ好きファンタジー好きの心をくすぐるよね~(笑)私もこの一文で手にした本でした。
私も自分の”特別な龍”が欲しいっ!!

すずなちゃん、ども! 素敵な本の紹介をありがとう♪
「ナルニア」や「床下の小人たち」のようなファンタジーのファンにお勧めできる木がしました。
竜のイラストが可愛くて、そこも気に入りました。

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ワクワクしてドキドキしてしんみりして、そしてとっても楽しかった。続編が出てるんで、早速読まなくちゃ! [続きを読む]

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