2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

著者名索引

香桑の近況

  • 2017.1.4
    2016年 合計50冊
    2015年 合計32冊
    2014年 合計26冊
    2013年 合計32冊
    2012年 合計54冊
    2011年 合計63冊
    2010年 合計59冊
    2009年 合計71冊

    合計323冊
無料ブログはココログ

« 龍の棲む家 | トップページ | 闇の守り人 »

2008.09.28

精霊の守り人

精霊の守り人 (軽装版偕成社ポッシュ)  上橋菜穂子 2006(軽装版) 偕成社

家にあった本を読んで見ることにした。
家族が先に読み、勧められていたのだが、児童書と侮っていた。
読み始めて程なくして引き込まれる。面白かったのだ。

偶然に精霊の守り人となってしまった第二皇子チャグム。
帝から、異世界の化け物ラルンガから狙われるチャグムを守る、バルサとタンダ。呪術師トロガイと星読博士シュガ。暗殺者達。
子どもはチャグムに自分を重ね合わせるかもしれないが、私はバルサに。
様々な修羅場を切り抜けてきた、成熟した女性を主人公としても読めるところが、素晴らしい。
若さや美しさしか売り物にするものがない女性ではなく、確かな実力と努力がなければ続けられない用心棒を稼業とする女性。
信頼を得られる人柄でなければ、やはり続けるのは難しい稼業であろう。

けわしい逃避行が語られるのかと思ったら、隠れ住む一冬を描いているところもよかった。
悲惨にならず、非情な暴力も少ない。チャグムをはさみ、バルサとタンダの三人で過ごす生活は、擬似親子のような温かみも感じられる。
チャグムにとって、かけがえのない家出=ホームステイ体験になっていくのが見えるようだ。
物語の中では確実に時が流れていく。その時の長さを、最後にバルサが噛み締めるシーンが、印象的だった。

奥付によると、著者はアボリジニを研究しているとのこと。
確かに、アボリジニやマオリ、ネイティブアメリカンなど、精霊の生きている文化を想起した。
新ヨゴ皇国の歴史や、ニュンガ・ロ・イムやヨナ・ロ・ガイといった名称の音感から、私はそういう印象を得た。
日本の文化だけを土壌としていては生まれ出でないのではないかと思えるほど、文化の多様性を感じる。
それぐらい、しっかりと作りこまれた世界に、降り立つことができる。ページを開くだけで。

たまらず、読み終えてすぐに次巻を手に取った。

« 龍の棲む家 | トップページ | 闇の守り人 »

# ここでないどこかで」カテゴリの記事

小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

いくら面白いって言ったって児童向けだしねぇ。おまけに日本のファンタジーって・・・ねぇ;;;という気持ちが一気に吹き飛ばされました!まさに”侮るなかれ。”だね~。

すぐに次巻が読みたくなる、ちょっと困ったシリーズです(笑)

すずなちゃんが読んでいたから手に取ったようなもの。
噂にたがわず、面白かったです。

まだ感想を書いていないけれど、3冊あったので、3冊目まで一気読みしちゃいました。

こんにちは。カキコありがとうございました。
いや~読んで良かったですよ!
そして早く読めばよかったと思いましたよ!
私、文庫本を大人買いすることを決意しました^^
登場人物みなさん個性的で好きですね。
バルサがかっこよくって。
女性として尊敬します。
私も早く他の作品を読みたいです!
すぐ買って読んでみようと思います。

ふふふ。苗坊さんもはまりましたねー♪
最初の3冊が、3冊ともまったく毛色が違う仕立てになっているんです。そしてまた、4冊目もよくってねー、オススメです。
バルサやチャグムと一緒に、旅をしてきてください!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/183237/24099135

この記事へのトラックバック一覧です: 精霊の守り人:

» 精霊の守り人(上橋菜穂子) [Bookworm]
日本の子供向けファンタジーだって面白いじゃないか!凄いじゃないか! [続きを読む]

» 精霊の守り人 [時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷...]
 先般紹介したコミック版が案外面白かったので、原作の小説版を買ってみた。「精霊の守り人」(上橋菜穂子:新潮社)である。主人公は女短槍使いのバルサ。小説の冒頭に、このバル... [続きを読む]

« 龍の棲む家 | トップページ | 闇の守り人 »

Here is something you can do.

  • ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン
    子どもとともに途上国の地域開発を進める国際NGO

最近のトラックバック