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2008.05.31

スリーピング・ビューティ1:眠り姫、官能の旅立ち

眠り姫、官能の旅立ち スリーピング・ビューティ〈1〉 (扶桑社ミステリー)  Anne Rice 柿沼瑛子(訳) 1998 扶桑社ミステリー文庫

プリンセス・ストーリー強化月間です。

というわけで、これをはずさないわけにはいかないだろう。
今までアップをためらってきた、アン・ライス版眠り姫三部作を再読。
大人の女性向けのリライト。大人向けというのは、きわめてエロいから。
女性向けというのは、男性が読んでどう思うか、私の想像の範疇を超えるから。
いっそ、腐女子向け、と言ってしまってもいいかもしれない。

物語は、童話のクライマックスから始まる。
王子が王女を目覚めさせた。その後はどうなる?
そこからアン・ライスの妄想が広がる。
女性のエロティックなファンタジーは、ここまでパワフルなのだ。

眠り姫は身勝手な王子に導かれて、服従と受容の美学を学ばされる。
SMといっても、洋の東西では趣が随分と違う気がする。
たとえば、とにかく叩く。がんがん叩く。そこまで叩くかっていうぐらい叩く。
素手でも叩くし、パドル(へら)でも叩くし、鞭でも叩くし、みみず腫れになるぐらい叩く。
泣いてもわめいてもいけない。不服従もためらいも許されない。奴隷は進んで身を捧げなくては。
思わず引いちゃうような暴力性。それは燃えんやろ! 萌えちゃうやろ! 萎えるって!!と、つっこむところも多々ありながらも、怒涛の勢いで服従による解放とはなんぞや?と問いかける。
アン・ライスのすごいのは、三部作を通じて、徐々に服従の形と解放の度合いを深めていくところだ。

冒頭を除いて、眠り姫はずーーーーっと裸。
ほかの王子や王女も、裸がいっぱい。そこで、男性の裸を無防備で弱々しさをはらむものとして描くところに、アン・ライスの炯眼が光る。
SMのほか、女性同士、男性同士の同性愛が出てきてもひかない度胸が必要だ。情緒も興趣もわびさびもない、なんでもありの様相は、和モノAVとはなにか異なる洋モノのテイスト。
どちらかといえば男性の裸体、男性同士の行為を描くほうに丁寧さを感じるところが、腐女子向けと書いた所以である。

ちなみに、眠り姫を目覚めさせた王子の影は急速に薄くなる。甘やかされた傲慢で、躾けられていない王子は魅力がないのだ。
鍛え上げられて、磨き抜かれた王子たちが次々と出てくる。傲慢なタイプや豪傑なタイプ、端整なタイプに可愛いタイプ……。女性向け恋愛シュミレーションゲームのように、一人ぐらいは好みの男性も出てくるかも?

 ***

スリーピング・ビューティ2:眠り姫、歓喜する魂
スリーピング・ビューティ3:至上の愛へ、眠り姫

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