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香桑の近況

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2008年4月

2008.04.30

レンタルマギカ:魔法使い、貸します!

レンタルマギカ ~魔法使い、貸します! (角川スニーカー文庫)  三田 誠 2004 角川スニーカー文庫

魔法使いだからできる、魔法使いにしかできないことって、何だろう。
グリモワール(魔道書)が出てくる小説を続けて読んだので、ちょっと頭が混乱しそうだ。
でも、こういう魔法の関わる物語が、私はつくづく好きだ。

ある日突然、魔法使いの知り合いができて、魔法の世界に巻き込まれたら?
いやいや、どうせなら、自分が魔法を使えるようになるとしたら、どのタイプの魔法がいいだろうか?
本を読みながら、想像を膨らませてみるのも面白いだろう。
世界には、実に多くの魔法の技術があるのだから。

うっかり派遣会社の社長になってしまった主人公は、各種魔法使いと接することになる。
ケルト系、神道系に、陰陽道系。ライバル会社の首領は、召還系。そして、主人公もまた特殊体質の持ち主。
魔法好き&ファンタジーRPG好きには、にやにやするような、あれやこれやの固有名詞の連発。
これは、書くのは大変だろうけれども、考えるのは面白かったことだろう。
人に勧められて、一冊だけ読んでみるつもりが、続きも読みたくなってしまった。

あー、やっぱり、目指すならスペルマスターよねぇ。研修会の資料を見ながら、つぶやく。
魔法を学ぶのは、面白くて楽しい。魔法を教えるのも、面白くて楽しい。
私の世を忍ぶ仮の姿を見抜いたら、魔女見習いや魔法使いの弟子にしてあげよう。笑

 ***

  レンタルマギカ2:魔法使いVS錬金術師!

2008.04.27

妖怪アパートの幽雅な日常(2)

妖怪アパートの幽雅な日常〈2〉 (YA!ENTERTAINMENT)  香月日輪 2004 講談社

あ、好きだな。この空気。

一冊目を読んだときに、続きはなくてもいいのに、と思った。
それだけで完結してもいい物語だと思ったから。
反面で、ここまで作った設定は、多様な物語を支える土壌になることもわかる。
期待はせずに読んだ二冊目だった。

生活が重なりあう空間の中は、日々、物語が紡がれる。
『麒麟館グラフィティ』というマンガがあったなあ。
当り前の毎日の日常が、出来事の連続だ。
といっても、妖怪アパートの日常は、非日常なんだけど。
新しい人物も出てくる。面白いアイテムも出てくる。
その非日常な日常に戻ってきた主人公の夕士が、我が家への愛着を再確認しながら、生活を楽しむ様子になごんだ。

なにしろ、ご飯が美味しそうだ。
折しも、桜の季節の物語。春の食材が並ぶ。
美味しいものを美味しく食べられる生活の豊かさを噛み締める。
しっかり食べて、しっかり寝て、しっかり学んで、しっかり鍛える。いいことだ。

『No.6』に続いて、少年達の物語だ。
別れるとき、背中を見送っても、寂しくならない関係になる。
もう二度と会えないのではないかと不安になることなく、離れていても繋がっていることを実感として信じていられるような、そんな特別の相手。
親友に秘密を打ち明けるときのどきどきする感じが、気恥ずかしくて懐かしかった。

うだうだ考えて気持ちがへこむばかりの日には、こんな胸が温まる空気がいい。

そういえば、アレイスター・クロウリーが出てきた。イギリスの魔道士。見覚えのある名前に、しばし考え込む。『ヘタリア』に出てきたイギリスの戦勝祈願をした人だよね?

 ***

  妖怪アパートの幽雅な日常(6)
  妖怪アパートの幽雅な日常(5)
  妖怪アパートの幽雅な日常(4)
  妖怪アパートの幽雅な日常(3)
  妖怪アパートの幽雅な日常(1)

2008.04.26

No.6(3)

NO.6 [ナンバーシックス] ♯3 (講談社文庫)  あさのあつこ 2007 講談社文庫

見せ掛けの平和。繁栄。富裕。安寧。健康。
はりぼての聖都市は、しかし、壁の向こうで輝いている。
その壁はあまりにも、厚く、高く、堅く、乗り越えるのは難しい。

紫苑は新しい生活に慣れることに精一杯だ。
ネズミも新しい生活を始めたことに気付いた。
イヌカシも新しい生活の可能性があることを感じた。
西ブロックの中でひっそりと、夢物語を引き寄せる力をたくわえる。

対する都市の中では、音もなく脅威がじわじわと広がっている。
沙布に与えられた過酷な仕打ち。
火藍もまた危険と隣りあわせだ。その都市の中にいるからこそ。

理想と現実を取り違えてはならない。
理想を、現実を否認する口実にしてはならない。
情報を鵜呑みにし、現実への批判を手抜きしてはならない。
なんのために、その目があり、耳があり、口があり、頭があり、手があるのか。

変化の準備という内容。
物語はまだまだ続きそうである。

 ***

  No.6(1)
  No.6(2)

2008.04.25

少女には向かない職業

少女には向かない職業 (創元推理文庫 M さ 5-1)  桜庭一樹 2007 創元推理文庫

青空と黄色いフリージア畑。廃墟となった建造物。
乳と蜜の流れる土地は、しかし、少女たちには約束された土地ではない。
殺人者とならざるをえなかった少女たちにとっては。
いつかたどりつく目指すべきカナンではなく、罪を犯したら追い出されなくてはならないエデンだった。

中学二年生の二人の少女、葵と静香。
終始、葵の一人称で語られる所為か、最初のうちは読み心地が『青年のための読書クラブ』とは異なって感じたけれども、読み進めば同じ精神によって紡がれたことは疑いようがない。
離島という環境の持つ閉塞感。ママは怪物を飼っている。たった13歳で、独立できるほどの能力はまだない。自立できるほどの権利も与えられていない。どうしようもなく、子どもとして在るしかない主人公。
周りが思っているほど子どもではなく、しかし、本人が思うほど大人にもなれていない年頃のアンバランスさは、静香の造詣の絶妙さでも表される。

この世代の居心地の悪さ、居場所のなさを描いた小説としては、ほかに、藤野千代『ルート225』なんかを思い出した。
万能者のファンタジーや貴種流離のようなファンタジーを思い描くこともあろう。
さまざまなファンタジーの力を借りながら、子どもは現実をやり過ごし、乗り越え、折り合いをつけていく。
しかし、時に、現実は圧倒的な悪意や容赦のない害意をもって立ちはだかることがある。

用意するものはすりこぎと菜種油です
用意するものは冷凍マグロと噂好きのおばさんです
用意するものはバトルアックスと殺意です

子どもは子どもなりに戦っているのだ。全力で。
渾身の力をふりしぼって。全存在をかけて。死に物狂いで。
太刀打ちができなくなりそうな絶望感の中で。

この小説の秀逸さは、凶刃を振り下ろすまでの過程にあるのではない。
追い詰められて殺人者になった、その後の心を描いているところが素晴らしい。
からだが勝手に死んでしまいそうなほどの恐怖や後悔を描いているところが、少女に凶器をもたせて喜ぶ悪趣味から、物語を救っている。
少女の魂は殺人には向かない。これは、性差別的な表現ではない。祈りにも似たメッセージに感じた。だから、手を出してくれるな。
少女には向かない職業があるのだ。

***

TBのかわりに……

藍色さんのブログ 『粋な提案』 少女には向かない職業 桜庭一樹
著者はゲーム等のノベライズと、多彩なライトノベル作品を執筆。東京創元社のミステリ・フロンティアシリーズの1冊で初の一般向け作品です。

2008.04.22

娼年

娼年 (集英社文庫)  石田衣良 2004 集英社文庫

バッハの無伴奏ソナタ第2番を聴く。
私の手元にあるのは、Kremerの演奏。
研ぎ澄まされ、余計なものをそぎ落とした音だと、最初に思った。
硬質でひややか。だからこそ、熱く膿んだ傷にもやさしい。

石田衣良の単行本を読むのは初めて。『美丘』の表紙の女性の裸体にはずいぶんと誘惑されたが、あらすじを見る限り、好みではなかろうと思って手に取らなかった。
『娼年』も、目を引くタイトルに何度か手を伸ばしては取らずに置いていた本である。これまた、すずなちゃんが読んでいたので、読んでみることにした。

主人公リョウは、自分は娼夫だと名乗る。
20歳の夏を描くこの作品は、リョウが少年から青年へと成長していく過程を描いているのだから、やはり、タイトルは娼年でいい。
ひと夏の物語であるにしても、なんと、もりみーやみうらじゅんの物語とは違うことか……。
それでいて、これもまた、男性ならではの文章だと思った。その点、詳細に書くのもどーか?という内容なので、下に折り返してつけておく。

この本の魅力は、30代や40代、あるいはそれ以上の年齢の女性に非常に優しい点にあろう。
一般に、加齢は、女性にとって、性的な魅力と反比例すると言われる。しかし、リョウは、どの世代にも、どの女性にも、魅力を見つけていくのである。それぞれに、それぞれの魅力があると。
姫野カオルコが解説に書くような優しさ、うそつきな優しさかもしれない。ソフィスティケートされているという優しさである。
たとえ嘘であったとしても、だまされてみる楽しみがある。春を買う行為は、快感を買うのではない。嘘を買うのだ。

嘘。けしてありえぬ幻想であり、魔術であり、手の届かぬ理想の高みにある幸福であるかもしれぬものを夢見て。
私は男性を買おうとは思わぬが、嘘を買いたくて本を買っているのだろう。両者が夢見る夢は、さほど変わらないのではないだろうか。
あざとく感じるほど、この作者もそつがない感じがする。言葉選びといい、設定選びといい。
売買春を美化しすぎのような取り扱いは好きではないが、読みやすく綺麗に形作られた幻想だったのではなかろうか。

続きを読む "娼年" »

色即ぜねれいしょん

色即ぜねれいしょん  みうらじゅん 2004 光文社

京都の仏教系男子校の高校生が主人公だ。
ヤンキーたちが幅を利かす中、肩身の狭い文科系の男の子。
森見登美彦ファンの読書仲間からホワイトデーにといただいた本である。なむなむ。

作者の自叙伝的な側面もあるのか。
だとしたら、思い描く風景は、70年代の京都。
映画『パッチギ』のイメージが、ぴったりだ。
でも、この時代には電子レンジはないと思う……。

これは、男の子の世界だ。
森見登美彦の表現を借りるならば、それは薔薇色のキャンパスライフという至宝を夢見る腐れ大学生の原形のような属性を持つ主人公らの、男汁満載の青春小説。
続けて読んだ石田衣良の表現を借りるならば、気まぐれに降る砂漠の雨を待つような、気配を感じたら裸で雨乞いをしてしまう、そういう世代の男の子達。
おそらく、男の人にしか書けない。こんなもてない男の子の、男心の本音の部分なんて。

恥ずかしくなるぐらい、格好悪い。
主人公だって、格好悪いこと、ばかなこと、恥ずかしいことなんてわかっている。
同窓生の女の子へのつたない初恋、年上の女性への淡い憧れ。自由であることを夢見ているのに、不良になろうとしても羽目をはずせず、家庭はやんわりと温かで反抗のしようがない。
一生懸命であることを、ださいと切り捨てたときから失われた、土臭い青春。
だけど、それぐらい一生懸命でなければ、こんな日々は得られないのだ。

読んでいて居心地が悪くなったのは、心の一番柔らかい部分を、ふとした拍子に意図せず覗き見してしまったような感じがしたから。
こんなところを見てしまって、見せてもらって、いいのだろうか、と。
みうらじゅんさんがこういう文章を書くとは知らなかった。
気恥ずかしいけど、爽快感のある成長の物語。

 ***

そして、連絡の取れなくなった読書友達殿。もしも、ここを読む機会があったとしたら、感謝の気持ちを伝えたいものだ。またいつか、どこかで機会があれば、読書の話をしたいもの。あなたの今後の活躍と健康を祈っています。

2008.04.19

ヘタリア Axis Powers

買ったきっかけ:
貸してもらいました。
サイトで読んでいて面白かったので、すぐに借りました。

感想:
ドイツさんも好きだが、フランスにーさんも好きなのよねー。アメリカのUFO好きはイギリスの幽霊好きがモダナイズされただけで、実は体質がそっくりと遺伝されていたんだ……。
絵柄がかわいく、殺伐とした歴史が、妙にのどかに感じるのが不思議な魅力。
戦争をしていても、妙に平和なこの世界。こんな風に微笑ましい会議ばかりだといいのだけれど。
世界史のテストには出なくても、これらの笑えるネタが史実なんですよねえ……。

おすすめポイント:
本にはサイトに大幅加筆された部分があり、サイトには本になっていない(なりそうにない?)部分もあるから、両方を楽しむのもよし。
世界史や世界地理が好きな人にも苦手な人にも、こんなイメージを持っておくと、とっつきがよくなるんじゃないかしら。
EUのニュースが微笑ましくなったり、いろんな国に愛着を感じることができたり、するかも、です。

ヘタリア Axis Powers

著者:日丸屋 秀和

2008.04.17

(雑誌)ストーリー・セラー

有川浩 Story Seller2008年春号(小説新潮5月号別冊)

号泣。
これは、泣けと言われているのと同じだ。
途中から涙を拭くのも、もどかしくページを繰った。
目が言葉を避けようとする。いとしくて、悲しくて、痛くて。

短編と呼ぶには長い。だけど、長編ではない。
例によって私がスルーしそうなところを、本屋さんが電撃文庫Magazineと一緒に押さえておいてくれた。
雑誌のタイトルと、短編のタイトルが同じで驚いた。
物語を売る人。このタイトルが、その書き手の心情に踏み込むような臨場感のある小説を生み出してくれたのだから、ありがたいことだ。

主人公は、小説家の夫。
夫の目を通して描かれる小説家の物語は、作者の現実の生活や経験を切り売りしているのではないか?と疑いそうになる。
そう疑ってしまうと、二人の出会い、恋の顛末など、人の生活を盗み見しているような気恥ずかしさとか居心地悪さを感じて、赤面しそうに照れてしまった。
これは創作なのだけど、有川さんの小説への愛情と、旦那さんへの愛情は、たっぷり詰まっていると思うなー。

それなのに。
幸せなままでは終わらないのだ。この物語は。
潔く小説家のままでいるために、どれだけの代価を払いうるのか。
内からも、外からも、足を引っ張る人たちがいる。襲い掛かる病魔。
覚悟を決めても揺り動かされるようでは、覚悟は足りない。
そんな人を最後まで見守ることができるだろうか。支えることができるだろうか。命を縮めるものをすべて取り上げて、その人がその人らしさを失ってでも、ただ生きながらえさせようとせずに、尊重することができるのだろうか。
そのままでは、相手を失うとわかっているのに。

ラストの、夫婦それぞれが選んだ言葉は、読み返しても涙が出てくる。
映画『私の頭の中の消しゴム』を思い出した。
小説は小説にしかない病気を生み出しているが、同じテーマは、日々、現実においても緩和ケアや、様々な場面で繰り返されていることだろう。
その人の人生を選ぶのか、生命を選ぶのか。逝く側には逝く側の苦しみがあるのはもちろんだが、看取る側には看取る側の苦しみがある。

そして、自分は自分のままでいられるのだろうか。
多分、私も仕事を続けるのかなあ。しちゃいそう。
家族と過ごして、猫たちとうだうだして、友人たちと会って、一人で落ち込んで、本を読んで、文章を書き散らかして、それでも、やっぱり自分にしかできないことを探す気がする。

私は、書き手くずれだ。論文書きのトレーニングを受けたが、大成しなかった。そういう意味で「くずれ」だ。
子どもの頃は小説書きであった。見せるためではなく、自分のために、物語を必要としていた。誰にも見せないとなると何にも書かないから、小説書きではない。大人になってからは書く必要もなくなった。
それでも、読み手の欲望だけでなく、書き手の羞恥は痛いほどよくわかる。
言葉は、どのように用いるのであれ、私をさらけだす。だから、この場もまた、普段、出会う人に教えるのはたまらなく気恥ずかしい。特に仕事で出会う人には教えられない。私の心情に触れられても大丈夫な人にしか、教えたくない場所である。私を知らない人に見られるのは、意外と平気なんだけどね。

言葉を使う仕事に、私はやはり就いており、書き言葉ではない話し言葉で、物語を日々編んでいる。

Story Seller (ストーリーセラー) 2008年 05月号 [雑誌] Story Seller (ストーリーセラー) 2008年 05月号 [雑誌]

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2008.04.15

(雑誌)海の底:前夜祭

有川浩 2008 電撃文庫Magazine Vol.1

夏木と冬原。
『海の底』の二人がやらかした、例のこと。
本編でちらりと出てきた騒動を書いたスピンアウトだ。
『クジラの彼』まで読んだ人なら、二人の無邪気な暴れっぷりが微笑ましいはず。

川邊館長の怒号が響く。その姿が、少し切ない。
腕立て伏せは、この人の思い出になる。

この雑誌、いつもの本屋さんのいつもの店員さんが、気を利かせて取り置いてくれていた。
そうでなければ、見送っていたかもしれない。
携帯で小説を読むことは私の習慣にないので、初出のときも見送った。
短編だけれども、これで読み納めになるとしたらもったいない気がした。

困った人たちではあるけれど、真剣に悪戯をする男の人は、永遠に男の子って感じで好きなんだよなあ。

電撃文庫MAGAZINE (マガジン) 2008年 05月号 [雑誌] 電撃文庫MAGAZINE (マガジン) 2008年 05月号 [雑誌]

販売元:角川グループパブリッシング
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 ***

このスピンアウトは、文庫化の際『海の底』に収められました。

2008.04.10

別冊 図書館戦争Ⅰ

別冊図書館戦争 1 (1)  有川浩 2008 メディアワークス

ふっふっふ。
無事に購入したこの一冊。またもや、真っ先に届けてくれた本屋さんに感謝!!
もちろん、寝不足覚悟で読みましたとも。

当麻事件のその後、郁と篤さん(笑)の亀の歩みのような恋の進捗状況。
着実に距離を縮めた、小牧と毬江。鈍感さでは郁といい勝負の手塚弟と意外に晩生な柴崎の行方は!?

とにかく、甘い。
本を読みながら、ごーろごろとベッドの上を転げまわりたくなりました。
私の狭いベッドじゃ足りないぐらい、転げまわりそうになりました。

ツンデレ認定の堂上からツンがなくなって、デレばかりになると、ものすごい破壊力が発揮されます。
アニメも今日からスタートされますが、マンガやアニメ、どの堂上で思い描いても、あんたがこんなことを言うか! そんなことをするか?と、ある意味、新鮮。

女子にもてたい男子、必見。ツボの押え方、地雷の外し方の参考になるんじゃないかしら。
郁に振り回されながらも、ここまで至れり尽くせりな上出来な男性がいたら、恋をしたくなるかもね。
堂上は王子様だったんだなあ……。しみじみ。うっとりしてしまいました。

ささいなことでも不安になるときはあるし、自信がなくなることもある。確かめたくなったり、甘えたくなったり、見栄を張りたくなったり。
郁がどんどん可愛くなるんですよー。爆笑させてくれるけど、とっても可愛い。
じれったくても甘いし、くっついても甘いし、もうたまりません。
しかも、周囲の暖かく、あるいは、生暖かい見守る目も素晴らしい。

もちろん、主人公二人の恋愛に、襲い掛かるのは隊長の悪ふざけ……じゃなくて、日常的な小さな事件の数々。
表現の自由の問題、差別の問題、障害に関する公共の配慮の問題、そして児童虐待の発見と通告などなど、メッセージ性はしっかりと貫かれています。
個人的には、4章ではすぐに設定に気づいてしまったものだから、対応に「そこはそーじゃなくて!」と口出ししたい勢いで読んでしまいました。

雑誌掲載の緒方さんの短編(別冊 図書館戦争:もしもタイムマシンがあったら)は入っていなかったのが意外。次号に入りそうな模様。
やっぱり、本編4冊を読んでから、別冊をどうぞ。
本編とは別の意味で、凶悪です。笑

『図書館戦争』公式サイト

 ***

  別冊 図書館戦争Ⅱ
  図書館革命
  図書館危機
  図書館内乱
  図書館戦争

 ***

TBのかわりに……

藍色さんのブログ 『粋な提案』 別冊図書館戦争Ⅰ 有川浩
甘すぎる~!郁と堂上の恋人期間はベタ甘全開。冒頭から激甘炸裂、コメディに爆笑

2008.04.08

図書館戦争LOVE&WAR(1)

買ったきっかけ:
図書館戦争だから。笑
LaLa本誌のほうでも読んでいますが、せっかくだから購入。
原作の『図書館戦争』の最初の2章分ぐらいに相当する内容。

感想:
原作と、アレンジによる違いや、キャラのイメージの違いなど、最初はあった違和感も、読み続けると慣れて来ました。可愛く少女マンガになっているので、苦手な人は苦手かもしれないけれど、原作のLove面の甘さはうまく反映されていると思います。

おすすめポイント:
有川浩さんのメッセージつき。堂上はツンデレでしょう!
確かに、原作にないエピソード、おまけのページは楽しいものでした。
p.66の堂上と、p.145の手塚がお気に入り。
そうです。手塚弟のヘタレっぷりも私のお気に入り♪

ここから原作を、活字を、本を読む人が増えたらいいなあ。

そして、もうすぐアニメも放映です。原作に続く『別冊 図書館戦争』も発売です。

図書館戦争LOVE&WAR 1 (1) (花とゆめCOMICS)

著者:弓 きいろ,有川 浩

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