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2008.03.21

妖怪アパートの幽雅な日常(1)

妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (YA!ENTERTAINMENT)  香月日輪 2003 講談社

念願の一人暮らし。
高校進学と同時に寮に入る予定が、直前になって寮が火事になってしまった主人公。
両親を事故でなくして以来、親戚宅で暮らしてきた夕士は、格安のアパートに入れることになる。
それが、タイトルの妖怪アパートだ。抜群に美味い賄いつき。

若年層をねらったシリーズだ。
たどたどしいところもあるかもしれないが、主人公と同じぐらいに作者も一生懸命に書いたのではなかろうか。
書きたいことがいっぱいあったんじゃないかな。書きたくなるような物語だったんじゃないだろうか。
大人から子どもへ。今の時代を見据えながらも、そのままでいいのかと、未来へと眼差しを向けるメッセージがいっぱいこめられている。
大人の私から見ると、ちょっと気恥ずかしいような気がしていたが、不覚にも涙腺も刺激されてしまった。

人間も、人間ではないものも、様々だ。
いい人もいれば、いい人とは言えない人もいる。
それぞれが自分の日常こそが、誰にとっても日常であると勘違いしやすい。
悲しいことも、腹が立つことも、自分の力ではどうにもならないことも、日常の一つしながら生きている。
価値観は、他と触れてこそ違いを知り、自分のものを知ることができる類のものだ。
触れ合わないことには、自分が何であるとも見ることができないように、人は作られている。

主人公が出会った、自分の世界の外は、ちょっと特殊な外だけど、愛情がいっぱい。
多様性を許容するときに、生まれる可能性。寛容という希望の苗床が、心に滋養を与える。
否応なしに時間は過ぎるから、持てる時間を大事にしなくてはならない。
淡々と生きるのも生き方であるが、丁寧に大事に時間を、世界を、生きてほしい。
生きる喜びは、温かく澄み切って美しいものなのだ。とても貴いものなのだ。

 ***

  妖怪アパートの幽雅な日常(6)
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