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2007.12.28

ユウキ:世界で8番目のたたかいに勝った男の物語

ユウキ―世界で8番目のたたかいに勝った男の物語 (シリーズ・未来へのつばさ) 岸川悦子 2005 ポプラ社

ぼろぼろぼろぼろぼろぼろ……。
途中からは涙がまったく止まらず、流れるに任せながら、ページをめくる手が止まらなかった。

ドラマで見たという友人から借りた本だ。まったくなんという本を貸してくれたんだ。
泣くとは聞いていたが、涙腺を直撃だった。85ページまでは平静に読んでいたのに。
最初は、高校を卒業したての男の子のたくましい行動力に、はらはらしていただけだった。
バックパックの旅をするには、自分は年を取りすぎた。体力もないし、無謀でもいられない。

原因不明で治療法不明の難病奇病。その名を仮に「大量骨溶解」
死を宣告されたも同然の後の主人公の態度には、防衛的なものを感じ取った。否認したくもなる。
だから、主人公がちゃんと泣けたときには、安心した。それで一緒に、読者である自分も泣いた。
そしたら、止まらなくなってしまったのである。

残念ながら、現代の医学はそんなに万能なものではない。
わからないことやできないこともいっぱいある。
医療者は万能者ではないのである。
では、治るとはどういうことか。治すとはどういうことか。

世界には死が満ち溢れている。
当然だけど、生まれた人はすべて死ぬ。どんな形であれ、どういう理由であれ、死ぬ。
人だけではない。すべての生き物が死ぬ。先になり、後になり、死んでしまう。
その中で、この主人公が際立つのは、死の形ではなく、生の形のためだと思う。
最後まで、あきらめない。ユウキの姿勢に、驚かされた。感嘆と敬意とを禁じえない。
取り巻く家族や友人らのサポートも素晴らしい。ネットワークが暖かく包み込む。

死の恐怖に打ちのめされず、生きる勇気を持ち続けたこと。
それが主人公が病気に勝ったということだと思った。
元気ビームを受け取ったり、送ったり。
この本を読むだけで、その勇気や元気の輪の一員になれるだろう。

対象は中学生以上ぐらいかな? 小学生高学年なら読める分量で、ルビも多い。大人にしてみると、ちょっと物足らないかも。

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コメント

私だったら、死を受け入れることは出来ても、「生きる勇気を持ち続けていくこと」は出来ないだろうなぁ・・・、難しいだろうなぁ・・・と思いました。
仲間の存在も大きかったね。

ほんと、仲間の力も大きかったね。励まし方がいろいろあるんだ、なにかできることはあるんだって考えさせられた気がします。

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友人に借りて、なかなか手が出なかった本。ある病魔と闘った青年のお話。某夏のチャリティー番組でドラマ化された原作本。 [続きを読む]

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