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2007.12.19

日本的セクシュアリティ:フェミニズムからの性風土批判

山下明子(編) 1991 法蔵館

本棚を整理して見つけた。
なんとなく手放さずにきたけれど、初読の印象はあまりすっきりしなかったというか、あんまり好きじゃなかったと憶えている。
この中には、山下明子「性侵略・性暴力の歴史と構造」、源淳子「日本の貧困なる性風土」、大越愛子「フェミニズムは愛と性を語れるか」の三編が収められている。

山下の結論の一文は愛情に溢れていて好感を持てる。途中の論の展開に対しては、現在から反論することも可能であるけれど。
そういえば、ジャパゆきさんという言葉も聞くことがなくなった気がする。80年代の性風俗を伝える資料としても興味深いかも。

源の論文は、仏教を絡めながら、近世の性文化を論じるものであるが、近代的自我の確立を仏教に阻まれるという論調が、私は苦手。
攻撃的な雰囲気があって、ラディカルだった頃のフェミニズムの空気が漂っている。その硬さに、今も昔も、私はついていけないのだ。

大越の論文は、文面が当時の思想の流行を思い起こさせるのだけれども、上野千鶴子流のフェミニズムや女縁フェミニズムへの批判を的確に述べているあたりが今でも面白い。
そして、フェミニズムの閉塞感を踏まえた予見は、そのまま当たってしまった感があり、読み直して苦笑した。

私は、どうやら、えせフェミ(@菅野彰)ぐらいがちょうどいいのである。

 ***

差別的な日本的共同体は日本の女なしには成立しない。そして外国人にも女と男がいる。アジアや少数者に対する日本人の差別意識を消すためには、女も頑張って「働く意欲を持つ」よりも、やはり体を休めて、不在の愛を問うほうがいい。(p.76)

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