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2007.11.09

人間関係論

野村 昭(編) 1982年 北大路書房

人間関係論についての近年の刊行物を見ると、社会学から心理学あたりの視点でもって記述されているものが目に付く。
いくつかの資格取得のために「人間関係論」と題した講義が行われるし、社会人にとって悩ましいことが多いのも人間関係だから。

それに対して、本書は8人の著者が、心理学、言語学や技術文化史、社会学、政治、経営、家事紛争といった多様な立地から人間関係について述べている。
四半世紀前といえば、これほど臨床心理学が国内で流行する以前のことである。
なんでもかんでも過剰に心理学・精神医学的に説明する文化に染まっていない点が、逆に新鮮だった。
しかし、いかんせん古い。今となっては、修正されたり、反論されている知見もあるだろう。
心理学や社会学の資料としてはつかいづらい。こうなってくると、史料である。

個人的には「紙と筆の技術文化史」が視野に入ってくることが面白かった。こういう文化史や考古学は趣味として大好きだ。
パピルスの作り方とかレタリングの多彩な展開とか、およそ日常生活に役立たなさそうな知識は楽しい。

しかし、なんといっても目を引いたのは、「天保人間と明治っ子」の比較である。
世代間による人間関係の違いを示す例が、片や江戸時代生まれの祖父、片や明治生まれの父親。
どちらにしても、私の感覚からして、大過去であり、歴史的記述になる。
短いが著者の家族の会話に基づいて活写されており、色あせながらも人が生きていたぬくもりを感じる。
梨木香歩の小説を読んだときのような、そういう切ないような微笑ましいようなぬくもりを感じた。

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