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2007.11.04

No.6(1)

NO.6♯1 (講談社文庫) あさのあつこ 2006 講談社文庫

試しに一冊、読んでみた。
これはまずい。続きが気になる。残りも一気に読みたい。面白かった。

No.6というのは、都市の名前だ。未来の整備された都市は、忠誠を誓うものだけを許す。有益をもたらすものだけに優しい。名前からして、他に5つは同じような都市があるのだろうか。
都市の中には従順で優等な自然だけが準備されている。しかし、天候だけは思いとおりにならない。
その上、人もまた自然の一部であり、自然を身のうちに飼っている。竹河聖が『風の大陸』の後書きで書いていた指摘だが、まったくその通りだと思う。
身のうちの自然が人の意のままにならぬのに、身の外の自然が意のままになるわけがない。

12歳の誕生日。台風の日。
その日、主人公の紫苑はネズミと出会い、人生が変わることになる。
理想の都市ははりぼてだった。環境だけではなく情報も統制されている。
情報は信じられるのか。猜疑心を持ち、忠誠を誓えなくなったとき、都市から排除される。
少年たちは、ここからどこに行き、何を見るのか。何を壊し、何を掴むのか。
生き延びることはできるのだろうか。

同系列で思い出すのは、やまざき貴子『Zero』(管理された都市からの逸脱)や樹なつみ『OZ』(都市設定)と『獣王星』(主人公の境遇の変化)、華不魅『グラマラス・ゴシップ』(管理された都市の裏側)……と、マンガばかり。萩尾望都『百億の昼と千億の夜』のゼン・ゼン・シティーのモチーフが思い出されてならないのだ。
少年同士の関係性から、吉田秋生『BANANA FISH』を挙げている人を見て、成る程と思った。
映画だったら、MATRIXかな? 小説では、わたりむつこ『はなはなみんみ物語』というタイトルがぽんと思い浮かんだが、読んだのが昔過ぎて話を憶えておらず、なんで連想したのか自分でもわからない。

「物語が現実に追いついていない」と作者は後書きで抱負を述べる。
残酷で傲慢な現実に肉薄してなお、希望を描く物語を書きたいという、書く人の心意気に打たれた。

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コメント

これはまずい。私も読みたくなった^^;
ちょっと気になってたんだよねぇ・・・。まずいよ。ひっじょーにまずいですよ(笑)

新井素子さんの「大きな壁の中と外」(「あたしの中の・・・」収録)を思い出しちゃったんだけど、ちょっと違うかな・・・。

一冊目は人から借りたのだけど、いつもすずなちゃん好みの本を勧めてくれる人だから、多分、この本もすずなちゃんにあうかも。
他の本があるから続きを買っちゃいけないと自戒中です。でも、読み終えたらすぐ本屋さんに駆け出したくなりました。
「大きな壁の中と外」ってどんなだっけ? でも、新井素子さんも「管理された都市/システムからの逸脱」を多く主題にしているものね。
この話の続きがどうなるかは知らないけれど、現時点ではイメージ通りな気がしますよ。読まない?笑

ぬわ★
そこまで言われちゃ読まねばなるまいて(笑)
利用している図書館のどちらでも予約しないと読めないみたいで・・・。どっちで予約するか悩み中です。

私も来週以降、続きを借りようと思っています。今週末は「図書館革命」♪
「No.6」はまだ完結していないお話のようですから、後回しにしてもいいかもね。

ようやく読みましたぁ!
やっぱりめっちゃ私好みのようです。嬉しいんだけど、嬉しいんだけどぉぉぉ^^;;;シリーズ物はなかなか辛いものがありますねぇ。
素子さんっ!って思ったんだけど、こちらのレビューを読んで「あ~Zeroねぇ!たしかにっ!」と思いましたです。あ~これも再読したくなっちゃったよ;;;

すずなちゃーんっ。仲間入り歓迎です。完結していないシリーズものの辛さを分け合う仲間♪(--;
ふふふ。やっぱり、すずなちゃんの好みに合いましたか。それは嬉しいんですけどね。
小説は最後までずずいと一気読みしたいものです……。

そいや、もうじき『っポイ』のゲームも発売ですねえ。

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友人のレビューを読んで興味を持ったんですが、なかなか読めなかったんですよね。ところが、ひょんなことから会社の同僚が所有しているということが分かって、早速お借りして読んだのでした。「バッテリー」で有名な著者ですが、あさの作品初読み。... [続きを読む]

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