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2007.10.09

ホームレス中学生

ホームレス中学生 田村裕 2007 ワニブックス

日々の報道を見ていたら、親子の情愛が薄っぺらく頼りなく感じられる時がある。
母親だから、子どもだから、それだけで十分に愛情の根拠になるとは言えない世情が残念でならない。

あまりお笑いには興味がないし、テレビもほとんど見ない。けれども、麒麟の二人の紹介を聞いて、唖然としたことがあった。
流行に乗るのは片腹痛い気もするが、こんな経歴の人になら、印税が一人分増えたっていいよね?と応援したい気持ちもあって、購入。

するすると入り込むんだ。とつとつとして素朴な文章だ。嫌味がなくて、人柄が表れている。
ぶっちゃけすぎじゃないのか?と心配になるぐらい、正直に書いている印象を受けた。
あまりにも素直に書いているから、子どもの場合、早くに死を体験しても十分に理解できず、後から抑うつや悲しみがやってくる、「遅れてくる喪」の作業の様子が克明だった。

いきなり「解散」と言われても、ねえ? どーするよ?? 著者も兄姉も途方に暮れたことだろう。
この子どもはよく生き延びることができたなあ、と思った。
周囲の大人たちの活躍もあってのことだろう。その大人の貢献が素晴らしい。本人達の希望を尊重しつつ、福祉に上手に繋いでいる。
子ども達だけで始まった生活は、奥田英朗『サウス・バウンド』を思い出したが、こっちは物語世界ではなくてリアルなのだからたまらない。
子どもが子どもでいられるように、ある程度の大人の援助は必要であり、そういう大人でありたいという気持ちを新たにする。私にできることをしていきたい、と。

感謝できるって、素晴らしいことだと思う。感謝の気持ちを持てること、感じられる謙虚さ、認められる寛容さ、伝えられる正直さ、どれも大事な素質だと思う。
こんな息子さんを育てた人は、母親として自慢していいと思うんだ。きっと自慢の息子さんになっている。
このお母さんは偉大な母親の一人だと、子どものほうも胸を張っていい。死んでもなお、子どもの心を、守り、育て、支えている素敵なお母さん。
母親を自慢できることも、とっても素敵なことだと思った。

その人の母親以上に、誰もその人を愛せない。
うちの偉大な母親にも、改めて感謝をこめて。

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エッセイ/ルポ」カテゴリの記事

コメント

うん。このお母さんは偉大だと思いました。
コンビニの棚の前で空腹に耐えられる力をくれたのは、まさしくお母さん。
あれを我慢できる子供に育てたことには感服しました。そして、我慢した彼の精神力にも・・・。

といいつつ、かなり辛口の感想になっちゃった^^;;;

言ってしまえば、つたない文章だからこそ、作話と思わずに読めた気がします。
すずなちゃんの辛口の部分にはまったく同意しますよ。
ホームレス生活の部分は、表題から受ける印象よりも、かなり短かったしね。
でも、こんな子ども達に、自分は何ができるのだろうと、やっぱり考えちゃった。

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» ホームレス中学生(田村裕) [Bookworm]
予想してた通りだな、というのが正直な感想かな。 確かに、かなり衝撃的な内容だとは思うけれど、これがここまでのベストセラーになるのはよく分からない。”書き物”として考えた時、この文章力は・・・ねぇ。まぁ、最初から文章力については、全くと言っていいほど期待はしてなかったけど。... [続きを読む]

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